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 特別対談「コンビニ・オーナーとスーパーバイザー(SV)は敵か味方か?」の2回目。現役オーナーさんと現役SVのZさん。今回は現在のコンビニの問題点を、ざっくばらんに語ってもらいました。

評価するのは本部で、そこで上下関係ができちゃっている

――前回の続きで、SVのZさんの持つSV像からまた話していきましょう。

SV「自画自賛のようですが、SVってすごいなって思うんです。SVは全てって言いますけど、そうだなって思います。SVがメイン、SVあっての会社って見方をします。人によっては店舗開発がメインという見方もありますが、自分は加盟店と接する中で、SVが一番大事だと思います」

オーナー「SVでエリアマネージャーになりたいという人が意外と少ないですね。だから、出世にも夢を持ってもらいたいですね」

――野球でいえばプレイング・マネージャーみたいなポジションでしょうか、エリアマネージャーは。

SV「エリアマネージャーが会社を回しているってのも、まぁ、実際そうなのかもしれませんけど、それはSVがいて初めて成り立つことであって……」

オーナー「Zさんがエリアマネージャーになるといいですよね。SVがいて初めて成り立つプレイング・マネージャー的なエリアマネージャー。それを分かってくれる人なら下を見られて長続きします」

――プレイング・マネージャー的な立場は大変ですね。

オーナー「下がいるから上が成り立つと分かっているエリアマネージャーなら、それを分かってものを言うから下は動く。今のエリアマネージャーには、自分が言っていることが理不尽だってことを分かっていない人もいますよね。そりゃ、理不尽なことは言わなきゃいけないときは多いでしょう、でも、それはやはり言い方なんだよね」

――しかし、理不尽を丁寧に教えてあげようとすると、何だかしつこく聞こえるときもあったりして難しいですよね。

オーナー「年代的に30代ぐらいの相手は難しい。特に女性で30代は、差別ではないですよ、接し方が難しいところがあります。女性は何か言われると細かいところを考えてしまうのかもしれない。逆に男ってあんまり考えてないかも。だから女性には一つ一つ細かく説明して、向こうが納得しないと動かない。女性と男性の違いがありますね」

SV「やはりコンビニのビジネスで成功している人は女性をうまく使えています。女性とうまくやっていけるオーナーさんが成功します」

――コンビニ・ビジネスは女の人を大切にしないと駄目ですよね。

SV「それは大いにあります」

――なのに女性のSVが少ないのは不思議なんですけど。

SV「いや、最近では女性SVも増えていますよ」

オーナー「確かに、他チェーンでも増えているという話は聞きますね」

――女性のSVの平均年齢はどれぐらいなんでしょうか?

SV「30代前半ぐらいが一番年長じゃないでしょうかね」

――それは若いですねぇ。例えばネットのニュースで、店舗のパートさんを社員にするというのを読んだんですが、十数年も店舗でパートとして働いていたような女性を社員として契約してSVにするというのはどうでしょうか? ベテラン女性SVさんが誕生します。

SV「ただSVになるのは、また違うんでしょうね」

オーナー「バイトさんだと経営者としての立場が分からないからねぇ」

――でも、これからより地域密着なコンビニが大事になっていくと思います。人口が減り、コンビニも減り、そんな中でコンビニが地域の拠点、見守り役みたいな場所になっていくとしたら? 地域に住む、自治会長的な立場のコンビニSVみたいな人がいて、地域SVみたいにしていくってのはどうでしょうか?

SV「それはSVと呼んでいいのかどうか……」

――SVはもっとシビアだから、いろんな経験しないと難しいのかもしれませんけど。

SV「でも、確かに、地域のニーズを詳細に把握しているSVがいて、もう少し広域を見るSVと連携してやっていく、というのはいいかもしれませんね。地域SVはどこに誰が住んで、家族構成や嗜好までよく知っていてとなれば、より親密なサービスの提供が継続的にできる」

――地域SV、本部SVみたいになっていけたら面白いような気がするんですけど。

オーナー「ただ本部SVは異動が早いからねぇ」

――さらに進んで、本部と加盟店の人がより相互に行き来するようになり、オーナーが取締役になったり、優秀なパートが本部SVになったりしていったら面白いように思います。

オーナー「現状だと本部がいろんなことに対して指導を強化していく。評価するのは常に本部が上で、そこで上下関係ができちゃっているから難しいですよね」