物流からロジスティクスへ

 物流超入門(1)では、マーチャンダイジングの「5適(適時・適品・適量・適価・適場)」を具体的に実現させるために物流の役割が大変大きいことを説明した。「5適」を高い精度で実現するため、ロジスティクスにおいて、1980年代中頃から、商品が多品種少量化される中、多頻度配送や物流の費用削減が求められるようになった。

▼用語解説
ロジスティクス:流通業において、物流の6機能(輸送・荷役・保管・包装・流通加工・情報管理)に、原材料の調達、生産、販売までを加えて統合化した機能を指す。もともとは戦場に物資を補給する活動をいう。

 かつての、物流が物の流れだけを意味していた時代は、専門化や分業化による効率化が主なテーマだったが、現在は多品種、少量、多頻度、定時物流に対応するため、企業全体での流通効率化が必要になった。その手段としてPOSVAN、EDIなどの企業内情報システムが構築された。

▼用語解説
POS:Point Of Salesの略で、販売時点情報管理システムのこと。レジで商品のバーコードをスキャンして商品と売価を読み取るシステム。
VAN:Value Added Networkの略で付加価値通信網のこと。NTTなどの専用回線にコード変換などの付加価値をつけたネットワークで、コストが高い欠点がある。具体的にはコンピューターによる情報の蓄積や処理などができる通信サービスで、現在はインターネットの普及であまり使われていない。

 そして、1990年代後半より、小売業、卸売業、製造業のパートナーシップのもと、サプライチェーン全体の効率化が加速。消費者を含む、卸売業、小売業にとって利益貢献大のシステム構築とその改善が進んできている。

▼用語解説
サプライチェーン:Supply Chainは供給連鎖と訳される。商品が消費者に届くまでの生産者、卸売業者、物流業者、小売業者の全ての段階のつながりを指す。サプライチェーンマネジメントとは、物の流れ、情報の流れ、お金の流れの業務を効率的にする経営管理手法である。

 現代の流通業の根幹は、情報システムを駆使したシステムにあるといえる。