青森県民生協の売場が変わった!

 青森県青森市内を中心に12店舗ある青森県民生協では、お客さまに一層愛される店に進化していくため、常務理事の肝いりで、全店で手書きPOPを強化しています。

 今期は従業員約150人にPOPの技術を身に付けてもらうことと、第一段階として100枚の手書きPOPを売場に掲出することを目標にされました。

手書きPOPは当初目標の5倍以上に!

 当初はステップバイステップで手書きPOPが増やしていけたらと思っていました。

 ところが、手書きPOPに取り組み半年経つか経たないかの間に、目標の5倍以上に増えています。研修で作成の練習をするだけでなく、皆さんが積極的にPOPに取り組んでいる証です。

 私もいろいろな業界で研修をさせていただいていますが、各店同じようにモチベーション高くPOPを作れることはほとんどありません。積極的な店、消極的な店が出ますし、いっとき増えても継続できないことも多いもの。このように手書きPOPの文化が短期間で広まることはなかなかありません。

「POP文化」が広まった3つの要因

 POP文化が一挙に広まった大きい要因は、手書きPOPへの取り組みを常務理事からのトップダウンで行ったこと、各店でPOP資材調達の仕組みを迅速に作られたこと、そして従業員思いの常務理事に各店店長・バイヤー・社員・パートの皆さんが応えられたことにあると思っています。

 私は青森県で仕事をする際、質問も少なく積極性に欠ける人が多いように思っていましたが、青森県民生協には熱心で情熱的な方も多く、そのことも手書きPOPにも積極的に取り組まれる要素となったようです。

 もちろん、手書きPOPの技術をマスターするスピードには個人差があり、まだまだ進化の途中ではありますが、売場が変化してきました。少しくらいイビツな文字も、人の手による温かさ、素朴さは強力なパワーを持っており、活気がもたらします。青森県民生協の各店売場にも賑わいが出てきました。

ワクワク感は購買意欲を促進させる

 賑わいは人の感情を高ぶらせます。

 人は理性的に買物をしているとき、生きていく上で大切なお金を使うのですから、できる限り経済的に買物をしようとします。それに比べて感情的な買物は、合理的な判断を緩めます。わくわく楽しいとき、人は財布のひもを緩めるのです。

 スーパーマーケットなど日常的商品の売場においては、手書きPOPのワクワク感は人の感情を盛り上げ、購買意欲を促進するツールの一つになり得るのです。

 青森県民生協でも既にジワジワと売上げの数値に表れてきたと聞いています。

手書きPOPの効果を高める3つの技術

 手書きPOPを効果的に活用するには、大きく分けて3つの技術の習得が必要です。

 1つ目はペン等を効果的に使って読みやすい文字を書く、レイアウトするという見栄えのテクニックです。2つ目は何を書くのか、何を伝えるのかというPOPの内容のテクニック。3つ目はPOPの周辺の技術。例えば、どの商品にPOPを掲出したらよいかを決め、その位置や場所、サイズ、掲出期間を決め、メンテナンスと撤去を的確にすることです。

 2番目のPOPの内容や、3番目のPOPを掲出する売場のことをPOP作成前に考えることは非常に重要ではありますが、このことが先に立つとどうしてものびのびとPOPを書けなくなるため、青森県民生協でも売場の変化のために1番目の手書きPOPのテクニックを浅く広く多くの従業員に習得させることから始められています。

「匿名POPから記名POP」に進化させよう

 手書きPOPで売場をにぎやかにした後の第2フェーズとして、買物を本気で楽しめる店、役立つ店、客単価が上がる店へと進化させていくためには、2番目の技術であるPOPの内容についてレベルを上げていく必要があります。

 その取り組みの一つが、「匿名POPから記名POPへ」です。

 下のPOPは第一段階のPOPの技術をマスターしたPOPです。

 

 ここから、お客さまに「あ、いいね!」を増やしてもらうそそられるPOPにするための工夫をしていきたいのです。