春、新玉ネギの季節ですね。新玉ネギはみずみずしく、柔らかく、甘さがあって、玉ネギ特有のツンとした辛さがないので食べやすく人気です。

 免疫力アップなど、栄養価の高い「玉ネギ」の効果を最も生かせるのが、この「新玉ネギ」。体調を崩しやすい季節の変わり目、この時期ならでは旬の野菜を食べて免疫力を高めましょう。

(おさらい)「玉ネギ」のここがすごい!

 抗酸化野菜の中でもトップクラス。1日1個の玉ネギで1日に必要な抗酸化力が賄え、高血圧や動脈硬化の予防も期待できるほど。

 主な栄養素は2つあります。

  • (1)アリシン
  • ・玉ネギは切った時に生じるツンとした刺激成分で、硫化アリルの一種。
  • ・体内の異物やがん細胞までを攻撃するK M細胞を活性化して免疫力を賦活、発がん性物質の活性化を抑えたり、体外へ排出したりします。
  • ・ビタミンB1と同時摂取するとアリナミンに変化、クエン酸回路を正常化して「糖の代謝をアップ」。
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  • (2)ケルセチン・ケンフェロール
  • ・ポリフェノールの一種。胃がんの原因の一つとも言われるピロリ菌から発生する活性酸素を無毒化。
  • ・肌の紫外線予防にも。

玉ネギの効果を取り入れるのに「新玉ネギ」がいい理由

 玉ネギに含まれる硫化アリルは水溶性かつ揮発性で、加熱に弱いのが欠点。ケルセチンも水溶性なので、玉ネギは「水にさらさず生食」が理想的な食べ方になります。

 アリシンは玉ネギの細胞が破れ、空気に触れることでアリインから変化します。そのため、玉ネギはできるだけ薄くスライスするか、おろすことも重要です。

 とはいえ、通年出回る玉ネギは苦味が強く、生食の場合は目が痛くなるほどの刺激があり、どうしても水にさらす必要が出てきます。ところが、ツンとした辛みがきつくない新玉ネギは、水にさらさなくてもスライス、おろしてもおいしく食べられます。

新玉ネギの効果をさらにアップさせる食べ方3選

1.玉ネギスライスおかか乗せ(免疫力アップ・糖代謝アップ)

「水にさらさない」ことでアリシンやケルセチンを最大限に摂取可能。スライスする際は「できるだけ薄く」してアリシンを多く発生させましょう。

 カツオの発酵食品である「おかか」は腸内環境を整え、玉ネギの免疫力賦活効果を後押しします。旨味成分でもあるイノシン酸は血糖値の急上昇を抑えます。

 おかかのビタミンBと玉ネギのアリシンの同時摂取で糖代謝をアップさせ、疲労回復にもつながる食べ方。簡単なので、いつもの食卓にぜひプラスしましょう!

2.酢玉ネギ(血流促進・血圧抑制・便通改善)

 話題になった酢玉ネギも、柔らかく甘い新玉ネギでつくると、まろやかで食べやすくなります。

 アリシンを多く発生させるために薄くスライスしましょう。スライサーを使うと簡単です。

 酢に含まれる酢酸には血流改善と血圧抑制の効果があり、それぞれ玉ネギの免疫力賦活効果を助け、補い合い、血管を強く、若くしてくれます。

 酢玉ネギにすることで、腸内を整える乳酸菌が発生し、便通改善にも。

 ソーセージやステーキなど肉食が多い人にもオススメ。肉類を消化するときに増えやすい腸内の毒素を玉ネギのアリシンが体外へ排出するよう働き掛けてくれます。

3.豚しゃぶ&おろし玉ネギポン酢(疲労回復・代謝促進)

 新玉ネギはすりおろしても甘さが引き立ちます。だから、ポン酢に加えるだけでO K。特に豚肉と相性抜群です。

 豚肉に豊富に含まれるビタミンB1と玉ネギのアリシンが合成すると、エネルギー変換をスピーディーにし、疲労回復にも効果的ですが、この組み合わせは玉ネギのケルセチンが免疫力を底上げするので、さらに効果が倍増。豚しゃぶだけでなく、ハンバーグ、餃子など、いろいろなメニューに使えます。

 いかがでしたか? 新玉ネギは水にさらさなくてよい分、時短野菜ともいえますね。今だけのおいしさ、ぜひ存分に堪能してください!