中央の通路を挟んで右側(写真奥)が作業着などのプロ客向け、左側(写真手前)が一般客向けのゾーンとはっきりと区分。

 作業着・作業用品のフランチャイズチェーンを展開するワークマンは、時間帯で変わる客層に応じて店名が「ワークマン」から「ワークマンプラス」に切り替わり、店内環境も変わる一風変わった店をさいたま市のロードサイドに19日にオープンする。

 これは「ダブルスコンセプトストア」と呼ぶもので、既存店のワークマンさいたま佐知川店を改装してつくり上げた。

 一般客層も取り込んだ「ワークマンプラス」の大ヒットで、作業服を求める元来のプロ客が「俺たちのワークマンはどこに行った」と疎外感を抱いたり、同じ商品を展開している「ワークマン」と「ワークマンプラス」が違う店だと思い込んでいるお客が7割もいたりすることから、プロ客の離反を防ぐと同時に「ワークマンプラスの商品がワークマンでも買える」とアピールし、一般客のワークマン既存店への来店を促す。

 時間帯別にプロ客が圧倒的に多い朝の7時~10時と夕方16時30分~20時が「ワークマン」、一般客が来店する10時~16時30分が「ワークマンプラス」とし、店名を記した看板が自動的に切り替わる。

 
 
トライビジョンと呼ぶ三角ルーバーが回転する仕組みで、時間が来るとサインボードの店名が120秒かけてゆっくり切り替わる。

 それに連動して、壁面のマネキン(高所作業からボルダリングに)、大型スクリーンのパネル(作業服からアウトドアの訴求映像に)、照明(無機質な昼光色から暖光色に)、香り(仕事のやる気が出る香りからリラックスできる香りに)、音楽(プロ客向けの音楽から一般客向けに)も変わり、客層にマッチした雰囲気や見せ方に変える。投資額は改装費用を含め約5000万円。

店舗奥の壁面には高所で窓ふき作業をするマネキンが(昼間はボルダリングに変わる)。その左右に8個の55インチモニター大型スクリーンが掛けられ、時間帯によって作業服やアウトドアの訴求映像が映し出される。

 同じ商品の見せ方を変えることでプロ客には9割が、一般男性客には7割が、一般女性客には5割の商品が自分の購入対象商品に見えるようにしたい考えだ。

 同店の様子は4月から放映するテレビCMでも紹介。今後この「ダブルスコンセプトストア」を多店舗化する予定はないが、照明など一部の要素や技術を既存店や新店にも取り入れていく。

 売場面積は100坪とロードサイド立地では標準型。プロ客向けのワークゾーンと一般客向けのアウトドア・スポーツゾーンとを区分して買いやすくする「売場分離改装」によって、店舗右側が作業服・用品や工具類、左側がワークマンプラスゾーンに分かれている。

 初年度売上げ目標は15台の駐車場がフル回転することを前提にした3億円。

「ワークマンプラス」のゾーン。提携している女性アンバサダーのパネルが見える。
同社は昨年から著名ブロガーなどと協業して新製品を開発するなどアンバサダーマーケティングを推進しているが、17日に一部マスコミを招いた内覧会ではユーチューバーの日本で旅するうめのさんも登場。自撮り棒を使ってスマートフォンで動画を撮影していた。
  • ワークマンプラスさいたま佐知川店
  • 所在地/さいたま市西区佐知川1082-10
  • 売場面積/100坪
  • 駐車台数/15台
  • 営業時間/7時~20時
  • 初年度売上げ目標/3億円
  • 開店日/2020年3月19日

 

地図エリア