《今回の相談内容》(蕨市 N・T 41歳)

「今の心配はメタボな夫の健康面。仕事柄接待が多いから仕方がないと言っている夫を少しでもスリムにしたいのですが、私自身もメタボなもので言葉に説得力がありません。どうしたらいいでしょう?」

 

ダイエットの鍵は自分にある?

 メタボは怖い。だけど、なかなか改められないのが身についてしまった食習慣です。

 日本では、ウエストの周囲(腹囲)が男性85㎝・女性90㎝以上で、かつ血圧・血糖・脂質の3つのうち2つ以上が基準値を超えているとメタボリックシンドロームと診断されてしまいます。

 メタボ解消の妙案はないものか、今回の質問者のように悩む方は多いと思います。そんな方に今回は興味深い心理実験の結果をご紹介しましょう。

 実験を行ったのは、コネチカット大学行動科学科のエイミー・ゴリン教授。参加したのは肥満傾向にある夫婦。博士はそれを次の2組に分けました。

①減量プログラムに参加するグループ(平均年齢55.3歳)

②体重を自己管理するグループ(平均年齢52.5歳)

 そして、夫婦のうち片方だけに減量を行ってもらい、6カ月間経過追跡をしました。減量プログラムの参加者たちは、オンラインツールで体系的な指導を受けました。その一方、体重の自己管理をする参加者たちは、減量に関する資料を受け取り、体重を自分で管理することに努めました。

 どちらにも、健康的な食事法・運動法・体重管理の処方箋などの情報提供がしっかり行われたのはいうまでもありません。

 半年後、減量プログラムに参加した①のグループは平均で4.5㎏の減量に成功。そして、自己管理をした②のグループでも3.23㎏の減量に成功しました。

 それより興味深かったのは、減量した人のパートナーの32%が、半年後には3%以上の減量に成功していたことでした。家族の1人が行動を変えたことで、それがカップルのもう一方にも影響を与えたのです。

 つまり、肥満傾向にある夫婦でも、片方が生活スタイルを改め、体重コントロールを始めれば、パートナーにもそれが影響し、双方がスリムになれる可能性があるということ。

 つまり、夫(妻)をスリムにしたければ、まず自分がスリムになる努力をする。そうすれば波及効果でパートナーも意識的にも無意識的にも努力を始めるので、2人してメタボを解消できるようになるというのです。

『似たもの夫婦』という言葉がありますが、仲の良い夫婦であれば趣味嗜好も似てきます。興味のある話題やテレビの同じシーンで笑ったり泣いたりするので、顔の表情筋の使い方も似てきます。顔つきや表情の似た夫婦を見掛けるのは、そのためでもあるといわれています。

 それと同じように、夫婦は家庭で食事などの生活スタイルも共有しています。ですから、健康状態や体調面、そして体形も似てくるのです。つまり、パートナーをスリムにするもしないもあなた次第だということです!