今年はレモンが注目される年になるかもしれない。

 近年のレモンサワーブームやレモンを使用したスイーツの人気もあり、レモン市場は伸長を続けている。昨年10月に発売された、コカ・コーラの「檸檬堂(れもんどう)」は今年1月、販売が想定よりも伸びて出荷中止になるほどの人気。さらに1月1日にローソンで発売されたEXILE監修の「レモンサワースクワッド」は、220円(税込み)という強気の価格設定ながら、累計販売数が100万本を突破した。このようにレモンを使った人気商品といえば、飲料というイメージがあるが、その流れを変えるかもしれない商品が発売された。

冷凍レモンで現代の食のニーズをつかむ

 

 その名も「冷凍ポッカレモン そのまま使えるカットレモン」。販売元のポッカサッポロフード&ビバレッジは、1957年に「ポッカレモン」を発売後、60年以上レモンを使った商品を出しているが、この商品が満を持して、2月24日から関東エリア限定(関東1都6県)で発売された。

 冷凍果実の市場は約93億円(2018年)。利便性、生鮮果実の代替え、健康志向の高まりによって、今後も拡大が予想される。種類別構成比の上位にレモンは入っていないが、近年のレモン需要の高まりから、冷凍果実市場でも伸びると同社はにらんでいる。

 手摘みされたレモンをくし切りにカットして、急速冷凍しているので、洗う・切るなどの手間がいらず、すぐにドリンクや料理にも使える。チャック付きの袋のため、「必要な分だけレモンを使いたい」「レモンの香りを楽しみたい」というニーズにも応えつつ、賞味期限が2年もあるのでフードロス問題にも対応。

 そして、切り方にもこだわっている。レモンのおいしさを最大限に引き立てる同社独自の「ポッカレモンスマイルカット(22.5°カット製法1/8カット)」により、カット断面に芯がないためレモンが絞りやすく、果実感あふれるレモンが味わえるようになっているのだ。

「そんな広告のような説明より、実際どんな味で、どんな用途に使えるの?」と、自分で思ったので、実際に体験してきたリアルな感想を書こうと思う。

実際のところおいしいの?どうなの?

 2月21日、ポッカサッポロフード&ビバレッジの2020年度レモン事業戦略説明会で新商品の発表と試食会が行われたので、「冷凍ポッカレモン そのまま使えるカットレモン」を体験してきた。

 担当の方にお薦めの使用方法を聞いたところ、「一番のお薦めはレモンサワーなどのドリンクとしての使用です。凍っているので、氷の代わりにもなりますよ」と説明があった。

 冷凍レモンを氷として使用するなんて頭良い!レモンサワーの味が氷によって薄まることが大嫌いだった私は、冷えるしレモンだし一石二鳥じゃないかと感心してしまった。しかし、取材中にアルコールを飲むわけにはいかないため、「レモンウォーター」「炭酸レモン」「そのまま冷凍カットレモン」を体験した。

 

 まずは「レモンウォーター」から。最初は水を飲んでいるようだったが、飲み込む時にふわっとレモンの風味が追い掛けてきた。果実だけでなく、皮までしっかりと味わえる。個人的にはレモンの皮の風味が強過ぎて苦手だったが、本物のレモン感を求める人にはお薦めの飲み方だと思う。

 

 続いて、「炭酸レモン」を飲んでみた。

 これは良い!炭酸で飲むことによりレモンの皮の風味が薄くなった。炭酸と酸味もうまく合わさり、飲んだ後の爽快感も残る。自宅の飲料水として持ち帰りたいくらいだ。

 炭酸水にそのまま使えるカットレモンを入れるだけなので、これは実際にやってみようと思う。

 

 そして、最後に「そのまま冷凍カットレモン」を食べてみたが、めちゃめちゃ酸っぱい……。これはレモンそのままといって良いほどの新鮮さを感じた。

 ただ、個人的にはそのまま食べることはお勧めしない。レモン感が強いからだ。

 一通り試飲・試食して思ったが、パックで保存も簡単、氷としての使用も可、料理のアクセントにも使える、レモンをたくさん使うことで「映える」ものも簡単にできる、2年の賞味期限など、現代の食のニーズをつかんでおり、ブームになる可能性もあると感じた。今後、「冷凍ポッカレモン そのまま使えるカットレモン」を中心に冷凍レモン市場が急拡大する可能性もあるのではないか。