アマゾンが突き付けた「お前たちは全然、便利じゃない!」

 店舗のデジタル化ではお客さまの利便性というのはあるんですが、アマゾンやいろんな会社がですね、われわれのような既存の小売業に教えてくれたことがあるわけですね。それはやはり、「お前たちが言っているほど、お客さま第一でもないし、お前たちは。そして、全然、便利じゃないじゃないか」ということを突き付けてきたんだと思いますが、そのことについて、後れをとったままでは全く、どうしようもないというふうに考えております。

セルフスキャンだって全くナンセンス

 従って、例えば、正月明けからイオンの一部でセルフスキャンを実験するとか、今日から無人店舗を実験しているとか言いますけども、セルフスキャンだって全くナンセンスなんですね。これから大変な競争が始まるわけですけども、それに勝ち抜いていかなければならないというふうに考えております。

 そして、私ども店舗があるということからですね。往復とも自前のお客さま、つまり、店に来られて、店から帰るお客さま。また、片道自前のお客さまに対して、価格競争が始まっているわけですね。これがもっとひどくなるんだと思います。そういう価格を提案しなければお客さまに来ていただけないだろうと思います。

 そして、そこでのコストをどうするんだという問題について、われわれは取り組んでいきたいと思っております。

生鮮四品のインストア加工ゼロ化も

 経営的には今の人件費の問題、頭数の不足の問題、人口の不足の問題等があって、SMですと、商品管理だとか、店出しとか、レジで人件費の大半となる訳ですね、少なくとも店においては。これを要するに、どこまでゼロに近づけていけるのかという競争を始めているわけなんですが。これで(生鮮)四品のインストアのゼロ化も含めて、SMの人件費構造がどこまで違うものを今後、目指していけるのかということだと思います。

 それで、先ほど言った低価格なんですけど、これが高荒利じゃないと、収益性は改善しない。

 そして、ネットに対して高いサービスを提供していけるという非常に難しいモデルをこれからつくりあげていかなければならないということだと考えております。

2020年に営業収益10兆円を目指す

 次に、数字的にはですね。2020年に(営業収益が)10兆円に達するだろうというふうに考えております。利益率を大幅に改善してですね、(営業利益は)これくらいの数字(3400億円)をとりあえず、目標にしていきたい。

 冒頭に申し上げたように、何といっても非常に重要なこの3年間でやらないといけないことが、再定義だとか、中身のシフトもあるんですが、もう1つ、どうしてもやってしまわなければいけないのが、圧倒的な組織の若返りだと思います。グループ各社でも、これをやっていきたいと考えています。

70歳までは絶対に働いてもらう体制に

 一方、当然に、年齢の高い人、昨今、もっともっと働かなきゃいけない人という話があるので、教育や専門性を中心にイオンとしてはもう70歳までは、どなたにも絶対、働いてもらう。そして、若い人たちが働きやすいように環境をつくっていくという形に切り替えていく、そういう3年間にしていきたいと考えております。