衣料、住関は商販一体型の専門会社を設立

 GMSの改革では、イオンリテールにかんしていいますと、食品は従前から進めている地域分社化を進めていくわけなんですが、衣料品や住居余暇については商販一体型の専門会社の設立を準備していきたいと考えております。

 こういう形にしませんとですね。今の一つ屋根の中で、あれもこれもマネージしていくというのは、非常にハンデがあると感じられ、ある意味ではGMSを分けるという考え方です。

 衣料品をあれこれ言っているうちに、どんどん置いていかれているわけなんですけども、しかし、そうはいっても、これだけの規模(売上高5000億円)がありますので、これを徹底的に経営資源の集中、いろいろな垂直統合を含めて、確立させていきたいと考えております。

 ホームファッションについても同じになりまして、こう言っている間に、おそらく(売上げ規模3位の)良品計画さんに抜かれているのではないかと思いますが、本格的にやっていきたいという感じでいます。

電気製品は十分、勝機がある

 この分野は相当、これまで専門大型店に食われてきた分野ですけど、EC比率を逆転させることで、もう1回、ゼロからやり直しになる可能性も高い。例えば、電気製品はそうだと見ておりまして、十分、勝機があると思っております。

 HBCについても同じようなことでして、ウエルシアとイオンの、例えば、薬剤師の問題だとか、どんどん共通化をさせていかなければならないと考えております。

 専門店もいろいろつくってきましたけれど、なかなか専門性を高めるという方向では不十分でありますが、ここは注力して必ず伸ばしていきたいと思っております。

3000㎡、食中心に「モノ」+「コト」の店舗を実験

 さらに、GMSとしては、これから1万5000㎡や2万㎡といった店を大量に出していくというのは、効率面でも望めないので、コミュニティをベースにした店の出店の実験を進め、大量出店をしていきたいと考えております。

マーケットプレイスを構築しないと、まずい

 次にデジタルなんですけども、デジタルでわれわれも相当、出遅れたわけなんですが、1つは、どう考えてもマーケットプレイスを構築しないとまずいと。それから、Eコマース専業といいますか、そういった人たちがなかなかできないことを拡大化するんだと。鮮度の問題とか、五感に訴えるとか、体験するとか。これが今までのイオンの基本的な考え方だったし、多くのクリック&モルタルの会社がそういうふうにが、考えて対応しようとして来たんだと思いますが、実はこれは全く十分ではないわけですね。われわれとしては、これを完全に切り替えなければいけないというふうに、遅まきながら思っているんです。

 

 それはどういうことかというと、アマゾンなどの会社の強みは、何といっても圧倒的な便利さと、価格なんですね。安いということです。非常に当たり前なことなんですが、われわれとしてはですね。彼らの強みはわれわれの弱みでありますし、彼らの弱みはわれわれの強みになんですけど、われわれの弱みとなっている方はやはり、彼らがやっていることのかなりの部分まで追いつかなきゃいけないというのが1つと。

 2つ目は店舗での、あるいは店舗を活用した策というものを、店舗でのデジタル化というものを飛躍的に変えないと、弱みを克服できない。

モルタルの世界で圧倒的に一番にならないと話にならない

 さらに、イオンの方が強いだろうと思われているようなことについていうと、鮮度の問題ではモルタルの世界で圧倒的に一番にならないと話にならない。そのことによって、モルタルの中での食い合いに絶対に勝つということが必要です。それが強ければ強いほど、アマゾンにとっての弱みになるということだと思います。

 そして、もう1つは当然ながら、融合をさせることで、ネット専業ではなかなかできないことを、そういう不便さを解消していこうと、こういう考え方に切り替えて、戦略を組み立てていこうと考えております。

 マーケットプレイスについては、もちろん、いろいろなところが競って出店をしてくれるという状態をつくらなければならないですが、イオンになじみがあるような出品・出店を求めていきたいなあというふうに思っております。

 現状、道の駅だとか、各地方で若い人たちがやっているスタートアップのような地場産品など、農業のブランド化が進んでいますが、こういうところが私どものところにどんどん来ていただけるようなことをやっていかなければならないのだろうなあというふうに考えております。

ネットスーパーも専門会社にしていく

 ネットスーパーもやっているわけですが、改善をしているとはいえ、まだまだ足らないということで、やはり、専門会社にしていく必要があるなあというふうに考えております。