今年も2月12 日~14 日までスーパーマーケットを中心とする流通業界に最新の情報を発信する商談展示会『第54回スーパーマーケット・トレードショー2020』が開催された。幕張メッセ全館にはメーカー、卸、関連の機器メーカー、サービス企業などをはじめ、海外からも参加した2326社・団体が3577のブースを展開、3日間で約8万人が訪れた。

 業界関係者にとっては食の最新トレンドや今後の食シーンの方向性を知る絶好の機会となる、この商談展示会。今回は会場をつぶさに巡りながら、目に留まった新商品や注目アイテムをピックアップ、新たな食の潮流を探ってみた!

〈生活者の意識〉根強い「健康・美容志向」

 相変わらず根強いのが、生活者の健康・美容志向に対応した商品。ダイエット食としておからが注目されているが、やまみ「お豆腐やさんのおからパウダー」は食物繊維が生キャベツの約30倍、糖質はパン粉の約5%、イソフラボンも豊富に含まれた商品。大匙4杯で1日分の不足した食物繊維を補える。国分関信越「すぐに使えるおいしいダイズパウダー」は特許製法(無菌全脂大豆粉の製造方法)を採用し、溶けやすくクセをなくした。大豆から生まれた糖質ゼロ食物繊維パウダーも開発中で、牛乳やヨーグルトに混ぜたり、スープなどに振り掛けて使える。

発酵食品では甘酒にこうじ

 発酵食品では甘酒がブームとなり、今ではスーパーマーケットでコーナー化されることも珍しくなった。不二食品「フルーツ甘酒」は酒粕と麹粉末を使い、食物繊維とビタミンCを配合。ゆずレモン味(高知県産ゆずと瀬戸内産レモンピール)とマンゴー味(「マンゴーの王様」といわれるアルフォンソマンゴーを使った)の2種類で、人工甘味料は不使用。

 こうじも注目されており、ますやみそ「こうじ水(麹水)ティーバッグ」は常温の水に入れ、一晩冷蔵庫で保管するだけで簡単にこうじ水を作れる。こうじ水には酵素やビタミンB群が含まれており、好みのフルーツや野菜を入れて飲んでもいい。プレーンとほうじ茶の2種類あり、化粧水や入浴剤にも使える。

デーツをドライフルーツとして食べる

 ダイエットやアンチエイジング効果があり、栄養価も高いスーパーフードとして注目を集めているのがデーツ(ナツメヤシの実)で、今年はさらにブレイクしそうだ。ソースに甘味とコクを持たせるため、原料として40年以上使用しているデーツを、オタフクソースはドライフルーツの「デーツなつめやしの実」として新発売する。デーツ3粒には、食物繊維がゴボウの3分の1本分、鉄分はブルーベリーの約120粒分など栄養素がぎっしり詰まっている。

 

原料としての大豆に注目が集まる

 原料として大豆にもスポットライトが当たっている。肉の代替品として低カロリー・高たんぱくで体にもいい大豆ミート。ハム、ソーセージやハンバーガーなどに使われ始めており、ブームの兆しがある。変わったところでは大豆ミート入りのカルパスも登場した。

 

 イオンとイトーヨーカ堂では、試験的に植物肉の商品を集めてコーナー化しているが、これは肉と比べて環境負荷も少なく、今後拡大が見込まれるジャンルだ。

 フジッコの新商品「大豆で作ったヨーグルト」は、豆乳ではなく大豆を原料とした植物性ヨーグルトで、コレステロールゼロ、大豆イソフラボンを豊富に含んでいる。

 

 マッチョな男性だけでなく、健康や美容を意識した女性にも広がるプロテインブームは菓子にも。ギンビスのロングセラー「アスパラガスビスケット」は、大豆プロテインを配合し、1袋で15gのたんぱく質をとれる。

 

ふりかけにアマニ粒入り、減塩の商品

 ご飯の友として日常の食卓で毎日のように使われるふりかけ。アマニ油人気を受けて、日本製粉「アマニ粒入りふりかけ かつお味」を投入。原料は契約農家で栽培された希少種のゴールデン種のみ使用。三島食品は従来品より30%塩分をカットした国産赤シソ100%の「減塩 ゆかり」を新発売する。ふりかけにも健康志向の波が及んでいる。

ワサビ加工品で初の機能性食品

 

 脂肪を燃焼させるローズヒップ由来ティリロサイドを加えた金印「肉用きざみわさび」は、ワサビ加工品としては初めての機能性表示食品で、体についた脂肪を減らす。山田養蜂場の新商品「はちみつバーモントドリンク」は、はちみつから生まれた酢にリンゴ果汁を加えたドリンク。人工甘味料、着色料、保存料不使用で、高血圧に効果がある。

 

個包装で軽量な携帯できるバナナ

 バナナは栄養豊富な果物だが、ウィンキューブインターナショナル「まるごと1本分ドライバナナ」は、バナナをセミドライ加工し、常温でいつでも持ち歩け、長期保存もできるようにした。ベトナム製で栽培期間中に農薬不使用のバナナを使い、砂糖不使用、無添加で製造している。アスリートの栄養補給にも最適で、価格はワンパック150円。

 

花粉症に効果があるという「じゃばら」

 和歌山県北山村でしか生産されていない柑橘類の「じゃばら」。花粉症に効果があるといわれ、一部で話題に。サプリメントの「じゃばら+乳酸菌粒」や、「じゃばら入り甜茶」「じゃばら国産濃厚生姜密」といった商品が登場している。

 

野菜を摂取しやすい商品が増えている

 スーパーマーケットの青果売場では、簡便調理ニーズに対応するため、コーナー化するなど強化しているのが、カット野菜だ。わかば農園「一日分の野菜がとれるサラダバッグ」は商品名の通り、これだけで1日に必要とされる野菜350gを摂取できる。価格も298円と手頃で、チャック付きで保存にも便利。朝昼晩と使い分けてもよく、スープ、炒め物、和え物にも使える。

 

 最近はミールキットも増えてきたが、1/2日分の野菜が取れる野菜たっぷりの麺入りキットも登場。カレーうどん、ちゃんぽんうどんなどがあり、ソース焼きそば、塩焼きそば、焼きうどんもラインアップに加わった。1食分で198円。

 

ひげ茶でレタス2個分の食物繊維

 サーフビバレッジ「とうもろこしのおいしいひげ茶」は、トウモロコシの香りと甘みを追い求め、北海道産のトウモロコシの実とひげを使って素材の持つ自然の甘みを引き出した。1本(500ml)の中にレタス2個分の食物繊維が含まれており、ノンカフェイン、ノンカロリーだ。

 

肉、魚に新しい原産国

 輸入肉では米国やオーストラリア、カナダ、ブラジルなどはよく知られているが、それ以外の国も日本市場を開拓しようとしている。ポーランド産の鶏肉、ビーフではウルグアイ、ニュージーランド。魚ではサバはノルウェーが有名だが、同国に近いフェロー諸島産も。