デジタル技術を活用し買物を快適に

 施設機能や空間づくりにおいても、さまざまな取り組みが見られる。

 一つはデジタル活用だ。高さ12m・幅7mの巨大LEDスクリーンを館内吹き抜け部に設置し、映像の演出だけでなく、巨大スクリーンを活用したゲームの開催などを行う。また、つり広告に替えてデジタルサイネージを館内各所に設置することで、映像を変えながらさまざまな情報発信することを可能にした。

 タッチパネル式のフロアガイドを42台設置し、店舗の検索はもちろん、トイレの空き情報の案内なども行い、快適な利用をサポートする。さらにモバイルアプリケーションも導入し、館内のナビゲーションやクーポンの配信なども行う。

タッチパネル式のフロアガイドを設置し、目的の店舗を案内。さらにイオンモールアプリも導入し、スマートフォンでも館内のナビゲーションやクーポンの配信を行う。
館内には68台のデジタルサイネージを設置。ブランドの情報や買物情報、イベント情報などを発信する他、季節に合わせた映像を映し出し、エンターテインメントも提供する。

 ベトナムでも高まっている環境保全活動にも積極的に取り組んでいる。施設は積極的に緑化を実施し、空調や照明設備に省エネ設備を採用。電気自動車の充電ステーションを設置するなど、CO2削減の取り組みも行っている。経済成長の最中、開発が進む国において、環境保全活動を推進し、地域と共に自然環境との共生を考えることも大きな役割であり、グローバルカンパニーとしての責任であろう。

 また、「キッズトイレ」や「パウダーコーナー」の設置や買物途中に休憩ができるベンチを各所に配置するなど、きめ細かいサービスを提供する。周辺の商業施設を歩いてみてもこうしたサービスは見られず、日本ならではのおもてなしで差別化を図っている。

 イオンモールベトナムの岩村康次社長は「古くから住まわれる人たち、新しくこの地に住まわれる人たちが交流し、つながりが生まれ、育つ。地域のコミュニティとなる施設が必要だと考えた」と話したが、同モールは人々が交流し、暮らしを向上させる拠点となっていくだろう。年間来場者数は1300万人を見込む。

  • イオンモール ハドン
  • 所在地/Duong Noi Ward, Ha Dong District, Hanoi City
  • 店舗数/約220店
  • 核店舗:イオン ハドン店
  • 総賃貸面積/約7万4000㎡
  • 駐車台数/約2100台 
  • 駐輪台数/約9000台(バイク)
  • 従業員数/ショッピングモール全体 約3000人(うちイオン650人)
  • 開店日/2019年12月5日

 

 
 

※本記事は『販売革新』2020年1月号に掲載されたものです。内容は取材当時のものです。

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