ハノイ市南西部のハドン区に立つイオンモール ハドン。公共交通整備も進み、多くの住宅も建設中のエリアだ。

 イオンモールはベトナム・ハノイ市に同国5店目となる「イオンモール ハドン」を昨年12月5日にオープンした。ハノイ市では15年10月に開業した「イオンモール ロンビエン」に続いて2店目となる。

 同モールが出店したハドン区はハノイ市中心部からBRT(バス高速輸送システム)が開通しており、20年に向けて都市高速鉄道の整備も続いているアクセス面でも優良なエリアだ。近隣では数多くのレジデンスの開発が進んでおり、人口も非常に伸びている。

 ベトナムの平均年齢が31歳ということで、消費力の高いファミリーが入居してくることも期待できる。

 ハドン区、ナムトゥリエム区、タインスアン区、カウザイ区の4つの区にまたがる10㎞圏、127万人ほどを基本商圏としている。

 総賃貸面積7万4000㎡の4層構造の施設で、核店舗の「イオン ハドン店」と221店の専門店が入る。テナントの特徴としては、外食が多いベトナム文化に対応し、飲食店は全館で3割を超える80店と充実させている。さらに、「ベトナム初」14店、「ハノイ市初」23店、「ショッピングモール初」78店と初出店ブランドを多数誘致し、地域の人々に新たな体験を提供する。

買い回りしやすいゾーニングを提案

 1階はファッションにおいてはスペイン発の「マンゴー」やイギリス発の「デューン ロンドン」などインターナショナルブランドを中心に構成されている。

 デンマーク発の「ジャック&ジョーンズ」や「ヴェロモーダ」などベトナム初出店の店舗も多数導入し、ファッションへの興味・関心の高まりに対応する。

 飲食では、「スターバックスコーヒー」やハノイ市名物のチャーカーラボンの人気店「Vua Cha Ca」など軽飲食を中心に31店を集積した食のゾーンを展開。グループはもちろん、一人でもカジュアルに利用できる。

〈1階〉

オーストラリア発のカジュアルブランド「コットンオン」はハノイ市初出店。また、ベトナム初出店となるデンマーク発の「ヴェロモーダ」などインターナショナルなファッションを提供する。
台湾の人気お茶専門店「コイティー」もハノイ市初出店。オープン日には長蛇の列ができており、ベトナム人のトレンドへの関心の高さをうかがわせた。
1階のカフェレストランではカフェや気軽に利用できるレストランを多く集積。通路に面してオープンな店づくりがされており、入りやすい雰囲気だ。ブランド育成支援を目的としており、まさに地域と共に「暮らしの未来」をつくる一つの取り組みだ。
メイン入り口付近のイベントスペース「フューチャーコート」。吹き抜けには大型LEDスクリーンが設置され、スクリーンを活用したイベントなども開催していく。

 2階は、「エリーゼ」「アップ トゥ セカンズ」など20代~30代女性を中心にベトナムで支持されているブランドを集積。また、「ナイキ」「アディダス」「コンバース」などスポーツブランドを集めたゾーンを展開して、ライフスタイルの変化にも対応する。飲食ゾーンでは鍋料理を提供する「ホットポットストーリー」など、ゆっくりと食事を楽しめるレストランをそろえる。

〈2階〉

国内の若手ファッションデザイナーが出店できるチャレンジゾーン「DAWN」。
2階では「MARC」「アップ トゥ セカンズ」などベトナム北部の20代~30代女性に人気のブランドを集積したトレンドのゾーンを編成している。
スポーツを楽しむライフスタイルの変化やファッションニーズにも応え、「ナイキ」や「アディダス」などスポーツブランドもしっかりとそろえる。
2階の飲食ゾーンではベトナム料理をはじめ、タイ料理や韓国料理など各国の料理を楽しむことができ、食の多様化にも対応する。

 3階は、映画館「CGVシネマ」や子供たちのアミューズメントを提供する「tiNi WORLD」、アミューズメントセンターの「タイムゾーン」など少しずつターゲット年齢を変え、大きなエンターテインメントゾーンをつくっている。ベトナムでは週末に友人同士やファミリーで一日中楽しめる場所があまりないということもあり、来店を促す装置になるだろう。

 ベトナムでは区画を埋めるようにテナントが入っており、ゾーニングがなされているところは多くない。そうした中で、しっかりとゾーニングがなされ、目的ごとに買い回りがしやすいイオンモールのつくりは現段階においては大きな売りになると思われる。

〈3階(4階部分に映画館)〉

ファミリーで楽しめるプレーグラウンドや仲間と盛り上がれるアミューズメント、カップルや友達と時間を過ごせる映画館など、さまざまな年代がシチュエーションに合わせて利用できる地域最大規模のエンターテインメントゾーンをつくり上げた。
若いファミリーが多いエリアであり、子供服から子供の学習塾、知育を取り入れたプレーグラウンドなど、ベビー・キッズのゾーンを強化している。
3階にはファミリーやグループなどでも利用しやすいフードコートを設けている。ベトナムでは仲間と鍋を囲むことが多く、ほぼ全ての店で鍋料理を提供している。