2020年1月20日、「日本のコンビニの店舗数が減少した」と発表されました(日本フランチャイズチェーン協会「JFAコンビニエンスストア統計調査月報」)。

 コンビニ業界にもいよいよ氷河期時代の訪れか……。コンビニ各社がドミナント戦略の名のもとに繰り広げた激烈な“じゅうたん爆撃”。戦乱の中、朽ち果て廃墟と化した「コンビニ跡地」は見慣れた光景となりました。

 こうした仁義なき「椅子取りゲーム」で店舗数を増やせば、チェーン本部は儲かるのでしょう。しかし、近隣の加盟店オーナーからすると、明日が見えない「ロシアン・ルーレット」のような毎日を送ることに。そうした人たちの悲痛な叫びを最近もよく聞きます。

 そんなとき、私は30年ほど前のインターネットのない時代の「噂話」を思い出すのです。

『「砂漠の中のオアシス!」。絶好のロケーションだとコンビニ本部の担当者から紹介を受け、事業に専念するために仕事を辞め、コンビニ事業に必要な数千万円の大半を借り入れし、投資。ところが、オープンしてみると本部が予測した売上げには遠く及ばず、売上げ不振で大損害。そして……』という噂話です。

 事の真相は分かりませんが、私もその時代に「コンビニ博打」に挑み、その後、約20年、コンビニ経営をさせていただきましたが、この間、恥ずかしながら何度もしくじりました。元来の臆病者でビクビクしながら石橋を叩いて渡ってきたにもかかわらずです。

 これは「事を慎重に進めるのは何事でも大切」と考えているからでしたが、そうして情報取集をしていくと、次第に周囲のオーナーのしくじりの話も耳に入ってくるようになりました。その後、恐る恐るそのオーナーのしくじりの真相を探り歩き、他人の失敗に学ぶと、コンビニ経営のやり方にはオーナーの性格が如実に表れるということ。そして、「しくじるオーナー」には3つのタイプがあることが分かってきたのでした。

クリーンネスレベルが低い店は危険です!

 まず、3つタイプの紹介の前に、「コンビニ経営にしくじる」加盟店オーナーに共通する問題点から。それは「店舗運営のクリーンネスレベルが低いこと、事務所やバッグヤードの粗雑さが目に付くこと」でした。また、オーナー本人と話すと「FC契約の内容の把握や厳しさを楽観視していること」も分かってきました。

 そうしたオーナーを失礼ながら3タイプに分類すると……。

<しくじりタイプ1>人柄が良いジェントルマンで断るのが苦手

 このタイプにはコンビニFC契約の内容をきちんと理解せず、本部社員の言うことをうのみにしてしまう傾向があります(お話を伺ったオーナーは「慌てて契約をしてしまった」とおっしゃっていました)。そして、本部社員に言われるままに「複数店展開」をし……、その後はご想像の通りです。

<しくじりタイプ2>パワフルな青年実業家!

 口癖は「前進あるのみ!後進は無い!」 私も、急速に多店舗化にまい進する中、人手不足や人材育成の遅れから経営する店舗の運営レベルが低下していくケースを数多く見てきました。競合激化による売上げ不振から多額の借り入れをし、経営困難に陥る場合もありました。

<しくじりタイプ3>キレ者で強引なマイウェイ!

「独立したのだから、俺の好きにやる!」 コンビニの加盟店には同じチェーンの一員として統一性を求められるわけですが、あるオーナーの店を深夜に訪れると、店内が真っ暗。「閉店したのか?」と思わず電話をすると「入って来いよ!」ということがありました。(これは業界全体が成長期でまだ緩い時代だったのですが)中に入っていくと店舗を閉めて中で仲間たちと宴会の真っ最中。「大丈夫ですか?」と聞くと「大したことない、気にするな!」。そのオーナーの口癖は「そんなの関係ね~」でしたが、その後、驚く出来事に巻き込まれることになります。つづく