せっかくの休日も、寒くて家から出られないということが多くなるこの時期だが、品川シーズンテラスで魅力的なイベントが1月27日(月)~2月2日(日)で開催されている。その名も「品川やきいもテラス2020」だ。

ただ焼き芋を食べるだけじゃない!

 全国各地の焼き芋の名店16店舗が軒を連ね、出来たての焼き芋を野外で楽しめる。その地方でしか食べられなかった希少種や会場限定の焼き芋グルメが多数登場し、その数なんと100品目以上。オーソドックスな焼き芋もあれば、焼き芋の「ポタージュ」「フライドポテト」「どら焼き」「タピオカラテ」まであり、焼き芋の全てを堪能できるといっても過言ではない。

 このイベントで体験できるのは、焼き芋の食べ歩きだけではない。野外こたつや会場内に設置された透明のドームテント、さらには佐賀県の「武雄温泉」の源泉を直送した「スペシャル足湯」に入りながら、全国から厳選された焼き芋を食べることができるのだ。寒いこの季節、野外にいながら温まることができると聞けば、体験しに行くしかないだろうということで、イベントに参加してきた。

「食×体験の楽しさ」についついお金を使ってしまう

 イベントに参加した日は1月ながら、最高気温18度と4月並みの気温。品川駅から徒歩5分、既に温まった体で12時に会場到着。たまりにたまった「焼き芋欲」を解消するために焼き芋を食べようとしたが、会場の盛況ぶりを見てびっくり。

 平日は12~19時(最終入場18時30分)が営業時間なのだが、開始から5分で既に行列が……。日本人の焼き芋愛を見くびってしまった瞬間だった。さすが焼き芋のテーマパーク、並んでいる人は「次はどの焼き芋を食べるか」の話で盛り上がっている。まるで遊園地で乗り物を待っている時のような、ワクワクとした表情だった。「お芋のファストパス」でもできれば良いのに。

 

 歩いて少し疲れたので癒されようと思い、まずは足湯に直行した。美人の湯として名高い佐賀県の「武雄温泉」の源泉3.5トンを品川まで直送しており、このイベントに対する気合の入り方が違う。

 

 温泉は、無色透明で臭いもなくサラサラしており、肌への刺激も少なかった。肌になじみ、保温性が優れていることから「美人の湯」といわれているようだ。

 足湯にしばらく入っていると、大阪から来たという男性も足湯に入ってきた。その人は足湯に浸かりながら焼き芋を食べて、幸せそうな顔をしていた。温泉に入りながらの飲食はできないことが多いが、「品川やきいもテラス」ではそれが可能なのだ。足元、口からも温まってみてはいかがだろうか?(私が焼き芋を買ったころには足湯にも行列ができていたので、その願望は実現しなかったのだが……)。

 

 十分温まったので足湯から上がり、焼き芋を食べようと「超蜜やきいもpukupuku(東京都品川区)」ブースに並ぼうとしたところ、この行列。

 それもそのはず、運営の方に「一番人気のお店を教えてください」と聞いたところ、「初日はpukupukuさんの行列が絶えなかった印象があります」と言っていたほど。特徴は商品名の通り、割るとあふれ出してくる蜜の多さ。カラメル色の甘い蜜を求めて、全国各地からファンが訪れる名店だ。

 

 列の最後尾に並ぶと、最初に焼き上げた分は完売して次の焼き上がりは1時間半後、現在は冷凍のみの販売になるというアナウンスが流れた。

 あまりの人気に並ぶのをあきらめた私は違う店の焼き芋を食べることにしたが、ここが「やきいもテラス」の良いところ。

 お目当ての店の商品が売り切れたとしても、他にも名店がそろっているので、好みの店が見つかるのだ。

#imore(神奈川県藤沢市)

 しばらく他の店舗を見て回ると、これまたおいしそうな店を発見。江ノ島を拠点に趣向を凝らした焼き芋メニューを販売している「#imore(神奈川県藤沢市)」。お薦めは、栽培が非常に難しく、収穫量が極めて少ない幻の品種「種むすめ(500円 税込み)」。きれいなオレンジ色の果肉で、甘くネットリとした食感が特徴だ。

 

 早速並んで、「種むすめ」を買ってみた。オレンジ色の果肉に蜜がたっぷりでていた。皮をむく段階で手に蜜がついてしまうほど。

 一口食べてみると……。熱い、ものすごく熱いのだ。一口が大きいことが災いし、多くの人の前で、目に涙を浮かべてもだえ苦しみ、叫びたいほどの熱さだった。

 その熱さに慣れると「種むすめ」の濃厚な味が口の中に広がってきた。蜜が芋全体に染み込んでおり、甘さがふわっと広がるが、後味はすっきりとしている。1個食べるともう1個食べたくなるような焼き芋だった。

 

「#imore」では、さまざまな商品が売られていた。中でも注目は「焼芋タピオカラテ(500円 税込み)」。紫芋のタピオカを使用しており、なんとシュガーフリー。サツマ芋が持つ甘さだけで勝負している一杯だ。

 その他の店舗でも行列ができており、「品川やきいもテラス」は、平日の昼にも関わらず大盛況だった。ここに行けば好みの焼き芋は見つかると思うし、さまざまなことを体験しながら、焼き芋を食べられるので、思い出にもなる。

「体験×食」には、ついついお金を使ってしまう。また来たいと感じた楽しいイベントだった。今週末に出かける予定がない方は、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。特に、小売企業で働く皆さんにとっては「体験×食の実例を学ぶ良いイベント」になると思います。