今年に入り、コンビニの「おでん」に大きな変化が起こっている。今までのコンビニおでんといえば、食べたい具材を店舗ン従業員に伝えて、カップにスープと具材を入れてもらうのが主流だったが、その常識が変わるかもしれない。

「ファミマ」「NewDays」のおでんがパック入りに!

 1月14日、「ファミリーマート」の一部店舗で、4個入り(税込み268円)、6個入り(税込み358円)のパック入りおでんが発売された。中身は4個入りがさつま揚げ、こんにゃく、ちくわ、大根、6個入りがたけのこ、昆布、さつま揚げ、ちくわ、大根。

 提供は注文を受けてから商品を袋から容器に移してレンジで温めるだけという簡単な手順だが、店舗で温めてもらうことも、袋のまま持ち帰って家などで温めることもできる。

 個人的には、自宅でおでんが食べやすくなったと思う。今までのカップ入りおでんの場合、自宅へ戻る最中につゆが容器からこぼれ、衣服におでんのニオイが染み込むことが何回もあったからだ。これで帰り道につゆがこぼれないように慎重に帰る必要もなくなった。

 今回のパック入りのおでんは賞味期限までが180日と長く、食品ロスが発生しにくくなっている。店舗にとっては具材を仕込んだり、つゆをつぎ足したりする必要がなくなるので、業務の負担が軽くなるというメリットもある。パックおでんの売れ行きについてファミリーマートの加盟店で聞いたところ「気温にもよるが、まずまず売れていると思う」と話しており、現場での評判も悪くはなかった。

 パックおでんの波は、ファミリーマートだけにとどまらない。JR東日本リテールネットの「NewDays」の一部店舗でも1月21日から発売されたのだ。販売元はトーヨーコーポレーション(北海道エリアのローソンでも販売中)。

 こちらの商品は4個入り(税込み298円)で、たまご、大根、ちくわ、こんにゃくが入っている。ファミリーマートの4個入りと比べても、具材はたまごとさつま揚げが違うのみ。そんな2つのパックおでんの食べ比べをしてみた。

2つのパックおでんを比べると……。

トーヨーコーポレーション「カップおでん」
ファミリーマート「カップおでん」

 まずはパッケージを比べると、トーヨーコーポレーションの方がコンパクトなことが分かる。ファミリーマートの方は容器も大きく、スープもたくさん入っているのだ。

 私は、おでんのつゆがたっぷりと欲しい方で、店舗で「つゆを多めにしてくれませんか?」とお願いをしているので、無条件でたっぷりスープが入っているのはうれしい限り。これで「店員さんに嫌な顔をされたらどうしよう……」と小さな悩みを抱えることがなくなるので、ファミリーマートびいきになってしまう。

[大根の比較]左がトーヨーコーポレーション、右がファミリーマート
[こんにゃくの比較]左がトーヨーコーポレーション、右がファミリーマート

 具材も見るとすぐに分かるのだが、ファミリーマートの方がでかい……、とにかくでかいのだ。大根は一口では食べられないし、こんにゃくは大根よりもさらに巨大。食べ盛りの中高生や、家族で住んでいる人にはファミリーマートのおでんパックがお薦めといえるだろう。

 これでは「トーヨーコーポレーションのおでんは小さいのかぁ」と買うのを躊躇してしまう人もいるかもしれないが、こちらの特徴は別のところにある。それは「さっぱりとした上品な味のつゆに、味がものすごく染み込んだ具材が入っていること!! 具の一つ一つが丁寧に味付けされているので、味がよく染み込んだおでんが好きという人にお薦めだ。そして、サイズがコンパクトなので、職場や出先でも簡単に食べられる。

 両方のおでんを完食して思ったが、トーヨーコーポレーションもファミリーマートも全ての具がおいしかった。

 

 しかし、その中で一番おいしいと感じた具材をあえて挙げると、それはトーヨーコーポレーションの「たまご」。上品な甘さが出ているつゆがしっかりと染み込んでおり、歯応えも絶妙。まるでおでん専門店で食べるたまごだった(興味がある人はぜひ買ってみてください)。

 正直、「パックおでんは店頭で煮込んでいるおでんよりおいしくないでしょ」と思っていたが、今回、実際に食べてみて考えが変わった。店頭に並んでいる商品と全く変わらないのだ。そして、食品ロスの削減にもつながるし、おでんが保存食にもなる。これからの時代はこうした「おいしく便利で環境にも良い商品」がさらに増えていくのだろう。