《今回の相談内容》 (船橋市 M・S 39歳)

「40歳は人生の折り返し点。責任もますます増えてくると思いますが、私も年が明けるとすぐに40歳。どんな心構えが必要でしょうか」

 

「40にして惑わず」「40歳を過ぎたら、自分の顔に責任を持て」

 前者は、孔子の『論語』に出てくる有名な言葉。後者は、アメリカの第16代大統領リンカーンの言葉です。40歳は人生の折り返し点とも言いますが、人もその歳ぐらいまで人生経験を積めば、それなりの品格が身に付いてきます。そして、それは自然と顔ににじみでるものだということでしょう。

 顔のつくりの良しあしに関係なく、「あの人っていい顔してるな」と思える人はいるものですし、そういう人は培われた品格が顔からにじみ出ているものです。

 アメリカのテキサス大学のある研究機関が7500人のビジネスパーソンの顔写真を使って調査したところによると、写真で好印象を持たれた人ほど仕事もよくできるし、年収も高いという結果が出たのだとか。

 印象のいい顔をしている人は、好感が持てるだけでなく、ビジネスにおいても勝者になる可能性が高いということです。

 第一印象の良しあしは、心理学的に見ても重要なポイントになります。『初頭効果』といって、最初に出会った時の印象が後々まで尾を引くからです。最初に「感じのいい人だな」という印象を与えることができれば、多少の落ち度はカバーされ、それほど悪く思われることもありません。

 では、少しでも好印象を相手に抱かせるにはどうすればいいのでしょう。

 それは言葉と表情が一致していることが重要になります。言葉と表情が一致していないと、相手が違和感や不信感を抱いてしまいやすいからです。一度でも不信感を抱くと、人は言葉ではなく表情の方を信じることが、実験でも確かめられています。そこが怖いところ。

 言葉では「じっくり見比べて、お選びください」と言いながら、売り手がちょっとでもイラついた表情やしぐさを見せると、お客はそれを敏感に察知して、「また今度にするわ」と、お店を後にしてしまいかねないということです。

 ボデイランゲージの専門家によると、表情やしぐさで注目すべき点は、体の中で「元」のつくところだといいます。

 それは、目元、口元、耳元、手元、そして足元のこと。そこに、その人の思いや本音が表れるからです。例えば、商品をお客に渡すとき、お客を大切に思っていれば片手ではなく両手を使いますよね。これが手元。

 お客を心から歓待しようと思えば、口角、つまり口元が自然と上がります。また、真剣味がお客に伝わるのは目元。お客の言葉をしっかり聞いていることを知らせるのは耳元です。そして、真摯な態度が表れるのが足元というわけです。

 さて、あなたの目元、口元、耳元、手元、足元は、相手にいい印象を与えているでしょうか。