どんな靴がお薦め?気になる疑問を専門家に聞いた

 今回は、足と靴をテーマに、元看護師で、現在は横倉クリニックで「足と靴の健幸サロン」のフットバランス調整師として活動されている野村佳南さんに「足と靴」について聞いてみました。野村さんはハイヒールマイスターとしてご自身のサロン「UNLEASH」では体に合せたオーダーメイドインソール調整、シューズ企画、ウォーキング指導など、足元から健康な体づくりを指導されています。

足と靴の専門家、ハイヒールマイスター野村佳南(Nomura Kana)
 

吉武:「足や靴の悩みで多いものは何でしょうか?」

野村:「ヒールのある靴を履く女性なら、足が疲れる、痛み、指の変形、歩きにくい、むくみ、冷えが多いですね」

吉武:「女性でも男性と同じフラットシューズを履いている方もいます。フラットシューズを履いている方でも足や靴のお悩みはありますか?」

野村:「はい。足の疲れ、足裏が痛い、親指や小指が当たって痛い、中には激痛で歩けない方、靴ずれ、むくみ、冷えなどです。O脚や扁平足、外反母趾などのご相談も男女問わずあります」

吉武:「ここは、男性にも当てはまる悩みですね。では、足が痛くなる原因を教えてください」

野村:「靴で足が痛くなる原因は主に3つあります。1つはサイズが違う靴を履いていて、足の形に合っていないこと。次に、歩き方の問題と筋力不足。最後は靴の構造や質の問題です」

吉武:「自分のサイズに合った靴をどうやって選べばいいですか?」

 

野村:「正しい足のサイズを知る必要があります。自分のサイズを測ったことがある人はとても少なくて、靴を履いた時の感覚でサイズを選んでいる方が多いのが現状です。当店に来るお客さまの約9割の方が実寸と違うサイズの靴を履いていました。正しいサイズを知るには足の縦の長さだけでなく、親指と小指の付け根を結んだ横幅も重要です。

 足の長さを基準に、ご自分の足幅が細身か太身か知ることが大切です。足や靴の悩みを抱える方の多くは細身の方が多いのですが、市販で売られているものは万人が履けるように幅の太いものが中心。靴の中で足が動く、かかとが脱げやすい場合は、靴の幅が太い可能性があります。細身の方には、細身の木型が多いイタリアやスペインの靴をお薦めしています。最近、百貨店や大手靴メーカーでは細身の靴を取り扱うお店も増えてきているので参考にしてください」

吉武:「次に、自分の足の形に合った靴を選ぶポイントを教えてください」

野村:「足の形は、人差し指が長いタイプの『ギリシャ型』、各指の長さがほぼ同じ長さの『スクエア型』、親指が長いタイプの『エジプト型』に大きく分かれます。ギリシャ型には、先のとがったポインテッドトゥや少し丸みのあるアーモンドトゥがお薦めです。スクエア型は、指が圧迫され外反母趾やハンマートゥの原因となる可能性が強いのでスクエアタイプの靴がお薦めです。エジプト型には、先端が丸いラウンドトゥと親指から小指にかけて斜めにカットされたオブリークトゥがお薦めです」

 

吉武:「私はエジプト型ですね。かっこいいポインテッドトゥを履きたくて買いますが、痛くて、長時間履いていられないのは、足と靴の形が合っていないためだったんですね。ところで、正しい歩き方を自分でチェックする方法はありますか?」

野村:「そうですね。例えば、靴の裏の減り具合で分かります。特にかかとの減り具合は、歩き方の癖を著明に現しているのでぜひチェックしてみてください。あと、これは独自のチェック方法ですが、へその前で手を握手した状態で歩きます。目をつぶって後ろ歩き(後退)した時に怖さや歩きにくさを感じたり、真っすぐ後退できていない場合は体にゆがみが生じているだけでなく、正しい歩行のための足運びができていないといえます。周りの安全を確認した上でぜひチェックしてみてくださいね」