「フレイル予防」より「金メダル」

図表⑧ 50代は「フレイル」の入り口

 

 さらに50代の健康についてみたのがこのグラフだが、ここで示しているものは2つある。1つは60代、70代と比べビジネスの最前線で日々格闘している姿。もう1つは60代、70代と加齢により高まるさまざまな症状の入り口に片足を突っ込んでいることだ。このあたりの症状が進むとどうなるか、昨年あたりからよくいわれている「フレイル」(加齢による虚弱)のリスクが高まってくる。

 50代に向けて「フレイル予防をしましょう」ではマインドも上向かないかもしれないが、「自分史上の金メダルを取ろうぜ!」で始めるスポーツやジムは、その熱い気持ちをエネルギーにして前向きに取り組めるのではないか。そして、選手モードになった50代男性に対してなら小売業もメーカーもサポートできることは多くあると考える。

 今回は50代男性を例に見てきたが、消費マインドが上向かない状態の中、『トキ消費』で弾んだ勢いで消費も前向きにするには、「誰の」(50代男性)、「何を」(金メダルを取りたい気持ち)、「どうやって」(運動をサポートする)のシナリオが求められる。特に「誰」の部分、ターゲットの理解と設定により、頑張る相手に寄り添う提案を磨き上げることが重要だと思う。

 一生に一度のチャンス、五輪の上昇気流をつかむきっかけとしてフル活用いただければ幸いである。