店頭の窓枠内のモニターでは、時報に合わせて画像が動きだすショータイムがスタート。また20分に1回、2枚の絵を見比べて間違いを探すゲームも始まる。子供受けを狙った。

 首都圏を中心にスーパーマーケット16店などを展開するエムアイフードスタイルは地下鉄・白金高輪駅直結の白金アエルシティ内にあるクイーンズ伊勢丹白金高輪店を11月29日にリニューアルオープンした。開店以来大幅な改装は初めて。

 2005年に再開発によって生まれた白金アエルシティは42階の住宅棟と26階のオフィスをメインに、商業ゾーンを併設。白金高輪店はその商業ゾーンにある。

 基本商圏は半径500m。商圏内ではこの5年間でファミリー世帯が約2000世帯増加。特に30代~40代が増えている。さらに2022年度に予定されている近隣の再開発事業の完成で約4000世帯が増加する見通しだ。

 既存客は近隣の専業主婦と高齢者が売上げの約6割を占め、同ビル内のオフィス勤務者が15~20%。残りは夕方以降に来店する単身者と共働き世帯だが、この共働き世帯は週末には子供を連れたファミリー層に変わるため、今回の改装ではこの対応を強化し、取り込みたい考えだ。

「ケアリングフード」を一般食品と惣菜売場で

青果売場。木目調の内装デザインで照明も明るく、安心感を抱かせる。
こちらは精肉売場。モノトーンを基調としたシックなイメージ。売場によって異なる印象を与えている。

 マーチャンダイジングでは東京・白金という高級住宅街で要望の強い健康を意識した食品を強化。元麻布のシェフが考案した低糖質・グルテンフリーなどにこだわった「ケアリングフード」をグロサリー売場でコーナー展開し、惣菜売場でも同様の食材を使用した弁当を販売する。

「ケアリングフード」を大きく展開。東京・元麻布のレストラン「エピキュール」の藤春幸治シェフが考案した。グルテンフリーの唐揚げ粉や糖質を抑えたレトルトカレーなどがそろう。

 またファミリー層を意識し、駄菓子コーナーを新設。毎日焼きたての「クリスピー・クリーム・ドーナツ」をばらで販売するなど子供受けする売場を設けた。

子供連れのファミリー層を取り込む狙いで新設された駄菓子のコーナー。

 さらに単身者や有職者向けに惣菜やベーカリーを強化。冷凍食品も生鮮売場近くに素材系の冷凍食品を、惣菜売場の最後に惣菜系の冷凍食品を配置するなどして充実させた。

 同社で4店目となる「フードステージ」も導入。プライベートブランド(PB)を使用したメニュー提案や北海道展などの物産店、催事などを開催する拠点とする。

新設されたフードステージでは食に関する体験を提供する。オープニングではPBの詰め合わせセットが並べられていた。

 デジタルツールも導入した。柱にデジタルサイネージを埋め込み各種情報を発信する。入り口近くの窓枠内にはモニターを設置し、1時間ごとにキッチンの食品たちが動きだしからくり時計のニワトリが登場するショータイムを演出する。

新たに導入されたデジタルサイネージでは、販促などさまざまな情報を発信する。