11月に東京・町田にオープンしたグランベリーパーク。

 日本ショッピングセンター協会によると、2019年末の国内のショッピングセンター(SC)総数は3219施設(速報値)となり、18年末に比べ1施設減少した。SC総数が前年より減少したのは1年間で67施設が閉鎖された03年以来、実に16年ぶり。SCの定義を変更した08年以降では初めて。日本のSCは転換期を迎えている。

 19年に新規開業したSCは46施設と前年より9施設増加したが、依然、低い水準を続けている。新規開業SC数が4年連続減少する事態は回避され、一応歯止めが掛かった。

 一方、閉店したSCは47施設と開業数を上回った。ただし既存のSCを建て直して再開業する予定の施設も約半数含まれる。

 新規開業SCの平均店舗面積は1万5839㎡と前年より約2割減少し、12年(1万4802㎡)以来7年ぶりの水準となった。店舗面積1万㎡を超えるSCは23施設とちょうど半数で、小商圏に立地する近隣型SCが多かった。

 店舗面積が3万㎡を上回ったのは、キテミテマツド(千葉県)、サンエー浦添西海岸パルコシティ(沖縄県)、ららぽーと沼津(静岡県)、テラスモール松戸(千葉県)、渋谷スクランブルスクエア ショップ&レストラン(東京都)、グランベリーパーク(東京都)の6施設で、前年の9施設より3施設減った。

 日本のSC総数が初めて減少に向かったのは、11年の東日本大震災の復興工事以来建設コストが高止まりしており、人手不足によるテナントの出店意欲の低下なども相まって、新規開発が抑制されていることに加え、既存商業施設を建て替える目的などで一時閉店するSCが増えているため。協会によると19年に新設された46施設のうち4割近い18施設がリニューアルや建て替えなどによるものだった。