「宗家 源 吉兆庵」といえば、果実を丸ごと使った和菓子で知られるお店。その「宗家 源 吉兆庵」が東京・銀座本社ビルに、全てのメニューに果実を使ったカフェレストラン「K.MINAMOTO」をオープンしています。

コンセプトは「ギンザ ハレフルーツ」

 1階は和菓子の販売。2階から5階がカフェレストランで、4階(個室2部屋)、5階(個室1部屋)が個室なのは、以前の和食レストランの名残りだとか。

 旧銀座本店では和食を提供していましたが、今回はフルーツの魅力を味わえるカフェレストランです。コンセプトは「ギンザ ハレフルーツ」。「ハレの日の楽しみに銀座で果実を楽しむ贅沢」を提案しています。ドリンクも果実をメインに据えるほどのこだわりです。

 フードメニューは「果実より果実らしい一皿」を目指して、どれも果実を使い、味だけではなく、色、形、模様、テクスチャーなど盛り付けにこだわります。

 オープン2カ月で人気なのは「スモークサーモンと果実のサラダ じゃがいものガレット添え(果実のスープ付)」(1980円税込み)。「果実をのせたTHE HOUSEカレー(果実のスープ付)」(1760円税込み)は時間をかけて煮込んだカレーの上に10種類ほどのカットフルーツがのせられています。生の果実とカレーが果たして合うのだろうかと思いましたが、意外に違和感なく融合していました。

「気を付けているのは酸味と甘みのバランスです。甘過ぎない方がお料理に合うかなと思います。自然環境が変わって旬も早くなってきています。果実も同じものというのではなく、品種を変えながらバランスを保っています。」と語るのは、この店舗の片岡俊夫シェフ。

 デザートメニューで人気の「果実のミルフィーユ」(1760円税込み)は果実とパイが高く盛り付けられています。「果実のプリンアラモード」(1760円税込み)はプリンを果実が取り囲むオーソドックスなスタイル。

 ドリンクは、果実とドリンクの可能性を極めるため、果実をピュレやシロップ状にするか、そのまま入れて果実の味わいを楽しみます。

「宗家 源 吉兆庵」銀座本店の清水学本店長は「オープンまではスイーツを召し上がる方が6割ぐらいと考えていましたが、意外にフードメニューが出て、ほぼ半々です。日が暮れると待ち合わせの方が多いようですので、ちょっとお酒が飲めて軽くフルーツがつまめるような商品開発をしていこうと、今、考えているところです」と語ります。

 客層は、平日の昼間は男女問わず、おひとりさまやインバウンドの方が目立ちます。ランチとカフェタイムの12時~18時がピークで、週末は観光客で賑わうということでした。メニューの外国語対応は、これからです。

 旧銀座本店では和食を提供していたのを、今回フルーツを味わうカフェレストランにしたのはなぜか。

「和菓子を購入されるお客さまの年齢層がどんどん高く60代~80代になってきています。洋食だと入りやすいところがありますので、若い人にご来店いただいて、1階で販売している和菓子を見ていただき、少しでも和菓子に触れていただこうと考えました。『K.MINAMOTO』のメニューは、元々新宿で営業していたレストランのものをベースにしたんです」(清水本店長)