オフプライス業者によるブランディングが突破口

 現状ではプロパー流通で生じた需給ギャップをそのまま二次流通業界が引き受け、不安定で偏った供給を上手に仕分けて再編成することなく非効率に分散処理している状況で、落ちた商品価値を再び高めて最終消費者に届け、資源の無駄遣いを抑制できているわけではない。受け身のビジネスであってオンデマンドに仕掛けているわけではないのだ。

 わが国でオフプライスストアが本格的に離陸するには、1)季節アイテムを欠かさないオンデマンドな調達、2)仕分けとさ・さ・げによる品質とサイズの適正表示、3)品揃えが分かりやすく購買ストレスのない売場、の3点が不可欠で、「オフプライス業者によるブランディング」と一くくりに言っても良いだろう。

 ブランドメーカー側の意識の切り替えに加え、オフプライス業者側のブランディング体制が整えば、ブランドメーカー側も値が通る早期タイミングでの供給に積極的になり、消費者への認知も進んで購買慣習が広がり、オフプライス業者が直営店をブランディングしてFC展開するなど急速に広がると期待される。米国以上に過剰供給で売れ残り品があふれ、直営アウトレット店での処分が定着していることを鑑みれば、ブランディング体制が整ったオフプライス業者によるイメージの高いオフプライスストアが登場すればブランド業界の認識は一変し、日本型オフプライスストアが開花するのではないか。