5階:「NEXT TOKYO(ネクスト東京)

 アパレルとテクノロジーを掛け合わせて利便性を向上させることを目指している。

 

 店舗とECが併設されているオムニチャネル型売場で、このフロア28店舗のうち11店舗が出店する「CUBE PARCO(キューブパルコ)」は、それぞれ10坪前後という従来の半分ほどの売場スペース。店舗には戦略アイテムや限定アイテムを並べ、その他の商品はECの「PARCO ONLINE STORE(パルコオンラインストア)」で販売する。

 エスカレーター横の共用部に大型サイネージがある他、ショップ内にサイネージ、タブレット端末があり、そこから興味があるものにタッチすると、色や型違いなどが選択できる。QRコードを読み取れば、店舗とECの両方の在庫から商品検索ができ、自宅にそのまま届けてもらうこともできる。ということは、店頭に在庫がなくてもオンラインで購入できるということ。これでリアルとECの売上比率などを検証、改善し今後の展開を考えることが可能になる。

 また、CUBE内の一部の店舗に試着時に後姿を見られる「CUBE MIRROR(キューブミラー)」が設置されている。これはカメラで撮影したものを数秒遅れで表示することで、後ろ姿をチェックできる仕組みだ。

 

 中央通路には「ROOT F(ルートエフ)」という映像とセンシング技術を活用したものが導入されていて、歩くと映像が変化する。

 

「CUBE」の中の「にゃーSHOP」はデザイナー高島一精の「Né-net(ネ・ネット)」のテキスタイルの柄から誕生したキャラクター。限定商品として江戸文字の入ったTシャツや千社札をモチーフにしたキーホルダーやステッカーなどを販売。

 

「BAIT(ベイト)」はカリフォルニアのセレクトショップの日本1号店。人気のスニーカーやアニメ、コミックのコラボレーションアイテムやフィギュア、ストリートウエアを取り扱う。マーベルや鉄腕アトムとのコラボレーションアイテムや、ナイキ、アディダスのウエアやスニーカー、フィギュアなどを販売している。

 5階にはVR空間デザイナーによるデジタルインスタレーションが常設展示されている。吹き抜けの空間に体験者のインタラクションで変化する架空のシミュレーターをイメージした作品。鑑賞する人の操作で結末が変わるインタラクテイブなアートを体験できる。

 

「calif(カリフ)」とグラフィックアーテイストの「ステレオテニス」のコラボコンテンツもある。壁面に展示されたアートワークの中央に配置されたAR(拡張現実)マーカーをスキャンすると絵の中のオブジェクトが飛び出して、空間を埋め尽くすバーチャルフォトスポット。立体映像を発信する体験型メデイア装置としてXRを活用している。さらに「calif」の顧客だけが鑑賞できるスペシャルコンテンツも用意している。

6階:「CYBERSPACE SHIBUYA(サイバースペース渋谷)

 ここはアニメや漫画、ゲームにサブカルチャーといったジャパンカルチャーを発信するゾーン。

 
 

「CAPCOM STORE TOKYO(カプコンストアトーキョウ」」「JUMP SHOP(ジャンプショップ)」「Nintendo TOKYO(ニンテンドートウキョウ)」「ポケモンセンターシブヤ」「刀剣乱舞万屋本舗」など人気店ばかりだ。

 

「Nintendo TOKYO」は国内初の直営オフィシャルストアで、「マリオ」「スプラトゥーン」「ゼルダの伝説」などのマグカップやノート、Tシャツ、バッグといったキャラクターグッズを約1000種類そろえた。ゲーム機本体やソフトも購入できる。その他、体験スペースではゲームソフトを試せ、オープニング時は入手困難といわれている「リングフィット アドベンチャー」で遊べる。今後、さまざまなイベントを開催する予定だ。

 

「ポケモンセンターシブヤ」はポケモンの関連商品を扱うオフィシャルショップ。ポケモンの世界感をテクノロジーで再現する。渋谷ならではの黄色くないピカチュウが購入できる。

 

 コラボレーションカフェ「TOKYO PARADE goods&cafe(トウキョウパレード グッズアンドカフェ)」は、ファンとコンテンツをつなぐことを標榜した場。オープニングではユーチューバーが考案したメニューを再現し、オリジナルグッズも販売。「HIKAKIN」や「SEIKIN」などのメニューが並ぶ。

 

「価格.com GG Shibuya mobile esports cafe&bar(カカクドットコム ジージーシブヤモバイル イースポーツカフェアンドバー」は、eスポーツのパブリックビューイングカフェ&バーで、カジュアルに過ごしながらeスポーツを気軽に楽しんでもらうもの。100席あり、大型LED1台とモニター6台が常備されている。イベントホールとしても利用可能で、ファンミーティングやオフ会などを想定している。料理も本格的なメニューをそろえた。

7階:「RESTAURANT SEVEN(レストランセブン)

 
 

 7つのレストランが出店。回転寿司の「金沢まいもん寿司」やラーメン店「中華そば専門 田中そば店」の他、イタリア料理のイタリア20州の地元のおいしさをコンセプトにした「goo ITALIANO(グーイタリアーノ)」や、ヴィーガン料理専門店の「FALAFEL BROTHERS(ファラフェルブラザーズ)」などがある。

8階:「PARCO劇場」「ミニシアター」とイベントスペース

「PARCO劇場」は2020年1月24日から最もチケットの取りにくい「志の輔らくご」が上演される。タイトルは「志の輔らくご~PARCO劇場こけら落とし~」。1996年から20年間上演を重ねてきた「志の輔らくご」が華やかに蘇る。全部で636席あり、3フロアにまたがる舞台空間となっている。

 

 ミニシアター「WHITE CINE QUINTO(ホワイト シネクイント)」はPARCO自主運営の108席の小ぶりの映画館。オープニング作品は草間彌生を追ったアメリカ制作のドキュメンタリー映画。ジャンルを問わず、ファッションブランドのコレクションなど映画以外の作品も上映していく予定だ。

 

 屋上スペース「ROOFTOP PARK(ルーフトップパーク)」は400坪の公園になっていて、地上から外階段をずっと上がってくる立体街路も利用できる。ここには屋内のイベントスペースも併設している。

地下1階:「CHAOS KITCHEN(カオスキッチン)

 食、音楽、カルチャーが混在したフロアで、その雑多感が昔、原宿にあった交差点のビル地下「原宿プラザ」を彷彿とさせる。「おいしくて、個性が際立つお店ばかりです」と、PARCOのPR担当者は話す。

 ミシュランガイドビブグルマンに掲載された代官山「Ata(アタ)」の新業態店舗、連日行列になるうどんの名店「うどん おにやんま」、ジビエ・昆虫料理「米とサーカス」、レコードショップ「ユニオンレコード」に占いコーナー、マッサージ店まである。

 

「獣肉酒家 米とサーカス」は未来の食といわれる昆虫を使ったスイーツやカフェメニューを提供する。「MUSHIパフェ」(1250円)は、コオロギやミールワーム、タガメがのっているとのこと。

 

「Jikasei MENSHO(ジカセイ メンショウ)」はサンフランシスコから逆輸入したラーメン店。

 
 

「SCHMATZ Beer Dining(シュマッツ ビア ダイニング)」は、ドイツ人がフードトラックからスタートして2015年に赤坂に1号店を出したレストランで、出店拡大中。ここだけのビールカクテルもあり、ソーセージでドイツ料理を堪能できる。

 

「極味や(キワミヤ)」は、福岡の人気店でいつも行列が絶えないお店。ここではハンバーグを提供する。鉄板の上に出てくるハンバーグは自分で好きに焼いて食べる珍しいスタイルで、絶品でした。

 面白かったのが「未来日本酒店/KUBOTA SAKE BAR」。

 

 AI味覚判定サービスで、自分の味覚に合う酒を見つけられる「YUMMY SAKE STAND(ヤミーサケスタンド)」。10種類の日本酒を飲んで好き嫌いを入力すると、自分の好きなお酒のタイプが分かるので、そのタイプの日本酒を薦めてくれる。

 BARエリアでは希少な日本酒をグラスで提供する他、「久保田」とコラボレーションして新しいおいしさや楽しみ方の提案もする。また、ショップエリアは「久保田」の他、新しい酒造りにチャレンジする蔵元なども含めた品揃えで、限定商品なども販売している。

 疲れた時にぜひ立ち寄りたいのが「甘味 おかめ」。

 有楽町や麹町で愛され続けている甘味処。名物「蔵王あんみつ(大正金時豆 こしあん)」850円や、渋谷店限定のあられののった「ソフトぶぶ(つぶしあん)」850円などの和スイーツをラインアップ。

「蔵王あんみつ」のあんこや大正金時がとまらないおいしさでソフトクリームの質も高い。

 

 また、食事もここだけ限定の「豚茶めし」(1100円)が食べられる。テイクアウトできる大きいおはぎが数種類あり、玄米おはぎは渋谷PARCOのみ。樹齢200年を超す欅の1枚板の大テーブルが中央にあり、壁にはポップアートがかけられている。

 新宿2丁目のゲイミックスバー「Campy!bar(キャンピー・バー)」は夜だけのオープンで、朝5時まで営業する。

 ソフトドリンクは500円、アルコールは900円というように飲み物代を先に支払うキャッシュ・オン・デリバリーで、それ以外のチャージはかからない。初めての人でも安心できる価格体系のため、本店の新宿2丁目店は若い女性客が大半だという。女装した個性的なキャラクターのウエイトレスが巧みな話術で場を盛り上げてくれるはず。23時からはカラオケもスタート。この店舗、昼間は純喫茶「はまの屋パーラー」になる。