渋谷にPARCOが誕生した1973年、街に新しい文化が生まれた。渋谷PARCOに向かい、公園通りを上がっていくだけでワクワクした。それは街全体に新しい風が吹いているかのようだった。その渋谷PARCOは2016年から閉館し、3年3カ月をへて、新生パルコとして生まれ変わって登場した。

渋谷の核となり、新しい楽しさの体験を!

 今、大きく変わる渋谷という街の中で、渋谷PARCOは駅直結でもなく、「奥渋(オクシブ)」でも「裏渋(ウラシブ)」でもない「中渋(ナカシブ)」という位置付けで渋谷の核となって発信していこうとしている。

 ニーズを創造し、新しい消費提案・価値観を提供し、デザイナーやクリエーターといった人たちと共感・共創した新たな取り組みを行い、新しい刺激や楽しさの体験を提案するビルを目指している。

 各所に、そうした試みを行うという意欲が強く見られる。デザイン・アート性、エンタテインメント性の高い専門店を集積し、テナントと一緒に創り上げる商業ビルのオープンである。ターゲットは、世代を問わず世界中から流行に敏感な人だ。

(株)パルコ 代表執行役社長 牧山浩三氏

 パルコの牧山浩三社長は「アートと寄り添い、デザインを楽しみ、次の時代を創っていく創り手たちがここで大いに活躍し、それに感銘を受けて集う人がやってきて、いつの間にか自分も時代を創るメンバーに変わっているという循環が生まれるのが、PARCOの都市での役割になるだろうと考えています」と方向性を示した。

 地下1階から地上9階の売場に193店舗を誘致し、「ファッション」「アート&カルチャー」「エンタテインメント」「フード」「テクノロジー」という5つの柱にカテゴリーを分け、ジャンルをミックスさせたフロア編集となっている。

 レストランの横に物販があり、アパレルの隣にカフェがある。ギャラリーがあったかと思うと、文化発信の案内所のようなところもある。混ざり合っているところが謎を深め、新たな発見があり、好奇心をそそられ、大きな魅力となっている。