インフルエンザは例年12月から3月にかけて流行しますが、東京都でも今年は本格的な流行期を前に患者数が増加傾向。一人一人が自分の健康を意識して、対策をする必要がありますね。

 おいしい秋の味覚で、インフルエンザに負けない免疫力を保ちたいですね。その中でも人気は「秋鮭」です。

 鮭は昔から「薬食い」といわれ、風邪予防として重宝されていた魚。その理由はサーモンピンクの天然色素「アスタキサンチン」で、優れた抗酸化物質で免疫力を高めます。その効果は、βカロテン、リコピン、ビタミンEなど抗酸化物質の中で最も強力です。

インフルエンザに負けない。鮭の免疫力アップ効果!

 

 鮭はもともと白身魚。アスタキサンチンは鮭が川を遡上する前に食べるプランクトンやカニなどに多く含まれます。これらを食べて体内で代謝されたアスタキサンチンは、鮭が産卵するまで活性酸素によって、さまざまな障害から体を守ります。活性酸素の除去は免疫力賦活にもつながります。

 鮭のすごいところは、風邪やインフルエンザへの抵抗力を高めるビタミンAやエネルギー代謝を促すビタミンB群が豊富なところ。また、それ以上にビタミンDが圧倒的に豊富で、成長ホルモンの分泌を促して老化を予防します。

 そして、免疫力を維持する基本、良質なタンパク質源であること。ハラスやイクラには血液をきれいにする魚由来の良質な脂、DHA、EPAが特に豊富です。

秋ならではの「生鮭」をたっぷりと食べよう!

 風邪やインフルエンザがはやり出す「秋」にうってつけの旬食材なんです。

 鮭といえば「塩鮭」。1年中スーパーマーケットに並ぶおなじみの食材ですよね。最近は塩分控えめな傾向ではあるものの、どうしても塩分が気になるという方も多いでしょう。その点、秋は「生鮭」が出回る貴重な時期。塩分を気にすることなく、いつもよりも積極的に食卓に取り入れたいですよね。

 秋鮭は、2~8年間回遊し、秋(9~12月)に産卵のために故郷の川に戻る鮭で、脂が少なくオスには白子、メスには卵(筋子)を持つのが特徴。オイルを使ったソテーや、焼き物、煮物、蒸し物、鍋物、スープなど幅広く使えます。

 アトランティックサーモンやトラウトサーモンは脂がよくのっているので、お刺身やサラダ、寿司ネタにもお勧めです。そして、鮭の皮の部分はコラーゲンが多く含まれているので一緒にどうぞ!

 コラーゲンの合成に必要なビタミンCを一緒に摂ると、美肌に良いだけではなく、血管や骨も丈夫にしてくれます。レモンを絞ったり、ビタミンCが豊富なブロッコリーや大根などの野菜を添えて召し上がるのがお勧めです。

手軽なスーパーマーケットの刺身やスモークサーモンや鮭水煮缶詰で代用OK!

 

 切り身の生鮭の調理はちょっと……という場合は、火が通りやすく時短になるお刺身を使ってみてはいかがでしょうか。加工品ならスモークサーモンや鮭水煮缶を使ってもリーズナブルで保存も利き、比較的塩分も控えめです。

旬の鮭メニュー3品を紹介

鮭とブロッコリー&キノコのホイル焼き:免疫力アップ食材を包んで!減塩バッチリ!

 

 人気は、簡単で鮭のおいしさが楽しめるホイル焼き。お好みの野菜と一緒に食べることができ、余計な脂肪分や塩分カットできるヘルシーな調理法です。中でもお薦めは抗酸化野菜のブロッコリーや秋の味覚のキノコをたっぷり加えた「鮭とブロッコリー&キノコのホイル焼き」。キノコのうまみ成分は塩分カットにもつながります。

 バターの代わりに、ポリフェノール豊富なオリーブオイルとビタミンC豊富なレモンを使うとさらに効果的。皮には美肌効果のコラーゲンがたっぷり含まれるので、皮ごとどうぞ!

 レンジ蒸しでもOK。ホイル蒸しが面倒なときは、全ての食材を一緒にレンジ蒸しでも。白ワインを振ると臭みが取れてふっくら仕上がります。

鮭の豆乳&みそ鍋:寒くなったらこれ!豆乳とみその良いとこ取り!

 豆乳の大豆イソフラボン、みそのメラノイジンはともに免疫力を高める食材で、どちらも植物性の大豆タンパク質を含みます。片方でも栄養効果抜群ですが、豆乳のコクは塩分カットになり、発酵食品のみそは腸内環境を整える働きがあります。鮭の動物性タンパク質と植物性タンパク質を一緒に摂取すること栄養効果アップ。

 生鮭が手に入らないときは塩鮭を使っても良いでしょう。豆乳の大豆イソフラボンや、一緒に加える野菜の豊富なカリウムが塩分を排出してくれます。免疫力を高める野菜を一緒にたっぷり摂取することで鮭のアスタキサンチンの効果もアップ。

 鍋はストレスが増える寒い季節には固まったカラダを内側から温めることで副交感神経を優位にし、リラックス状態に導いてくれるうれしいメニューです。

おろしイクラ:食欲がないときでも胃腸に優しい。カンタンあっさりおかず

 

 大根おろしにイクラをのせるだけの、超カンタンおかず。

 鮭の卵、すじこが原料のイクラにも免疫力を高めるアスタキサンチンが豊富です。合わせる大根もインフルエンザ予防にぴったりの野菜。大根おろしの苦味成分にはイソチアシアネートは殺菌効果があり、大根をおろすことで効果的に摂取できます。

 また、オキシターゼは解毒作用、ジアスターゼは弱った胃腸の消化を助けてくれる酵素。免疫力を高めるビタミンC、Eも含み、相乗効果が期待できます。気になるイクラの塩分は大根のカリウムが体外へ排出してくれるので体にも優しい一品です。

 いかがでしたか? 鮭は子供からシニアまで人気の魚。旬ならではの「生鮭」をたっぷり楽しんで、おいしく、インフルエンザ予防!

 免疫力を高めて寒い季節に備えましょう。