1817年創業のミラノのカフェ、パスティッチェリア(菓子店)であるCOVA(コヴァ)が、GINZA SIX(ギンザ シックス)に再オープンしました。

 COVAは、イタリア・ミラノスカラ座のそばにナポレオンの時代に創業したお店で、プッチーニやヴェルディといった芸術家や、上流階級のエリートたちの集まる場所として知られています。また菓子やペストリーなども扱い、特に三角錐のゴールドに輝くチョコレート「ジャンドウーヤ」や、日本でも最近クリスマスに食べるようになった「パネトーネ」が有名です。2013年からLVMH Moet Hennessy Louis Vuittonグループになり、香港、上海、北京、モンテカルロ、ドバイなど世界7都市に出店しています。

日本からは2005年に一時撤退していた

 日本には2005年からありましたが、ライセンス契約が切れて一時、撤退。それがこのたび、東急と独占ライセンス契約を結び再オープンすることになりました。

 東急の堀江正博取締役執行役員リテール事業部長は「ラグジュアリーブランドは、東急文化村にあるドゥマゴ、それに紅茶のTWG Tea、こちらで3つ目です。先方からお話があって、私どももラグジュアリーゾーンの飲食に可能性を感じていますので契約させていただくことにしました」と語ります。

 今回、オープンした店舗は、ミラノ本店をなるべく忠実に再現しようと、椅子などは全てイタリアから運び、マホガニーと大理石を使った重厚感あふれる作りで大人の雰囲気。落ち着けます。

 メニューは、ミラノ本店のエグゼクティブ・シェフが監修し、本店とほとんど同じ内容です。

 カフェではエスプレッソやカプチーノを、ランチ時には人気のリゾットなどもあり、お菓子はチョコレートケーキのサーケルや、日本オリジナルのハイティー(アフタヌーンティーのことです)、カクテルタイムは、アペリティーボ(食前の軽食)と1日中利用できます。

 また、ギフトの購入も可能。COVAのパネトーネは、19世紀から続く門外不出のレシピでつくられ、ギンザ シックスのこの店舗で購入できますが、何しろレシピが門外不出ですから、イタリアから出来上がったものが送られてくるそうです。100グラム1800円から。

9月のランチ、「SCALA」を頂きました!

 9月のランチ、セットメニューの「SCALA(スカラ)」(5500円)を頂いてみました。

 まずは、イタリアンスタイルのグリーンサラダまたは、ブロッコリーのクリーム。「ブロッコリーのクリーム」は、スープという位置付けですが濃厚で、飲むというより食べるというずっしりした感じのもの。

 

 メインは「ポークフィレ栗とプルーンのポレンタ」または「マグロの炙りレモンとフェンネルマリネ添え」。ポレンタは、トウモロコシをすりつぶしたもので、マッシュポテトのように、おなかにたまります。

 

 スライスケーキは、伝統のデザート「サーケル」を注文しました。かなり濃いお味でチョコレート好きにはたまらないかも。

 

 最後は、カフェラテで締めましたが、カップに創業当時のCOVAのお店の絵が描かれていて、クラシックな感じです。

 ランチでも、「GALLERIA(ギャレリア)」(4000円)を選ぶとリゾットが食べられます。9月は燻製チーズとスペックハムのカボチャリゾット。カボチャというから甘いかと思いきや、燻製チーズとスペックハムがいいアクセントになっています。10月のメニューは何かしら。

東急の総合力でどこまで成長させられるか

 東急は、1922年に目黒蒲田電鉄設立に始まり、交通事業、不動産事業、百貨店やスーパーマーケットなどの生活サービス事業、ホテルリゾート事業分野を中心に、現在221社8法人で構成されています。2019年9月2日には社名を東急電鉄から東急に変更し、電鉄という名前を外しました。そこにはどんな意図があるのか。どんな企業を目指していくのか。

 線路を敷き、電車を走らせ、その沿線で都市開発を行い、街をつくる。商業施設にテナントを入れ、さらには自らラグジュアリー飲食市場の運営に手を広げていく。COVAの次の出店は、11月渋谷スクランブルスクエアに決定しています。東急の総合力で、どこまで成長させることができるか、目が離せません。