スクラップ&ビルドで9月26日オープンした「西友長崎店」(東京都豊島区)は、東長崎駅前(西武池袋線)の店舗面積200坪の小型スーパーマーケットである。駅前立地のため通勤通学者、駅利用者のニーズに対応、必要なものを短時間で購入できる時短ニーズに対応し、24時間営業で利便性を高めている。

惣菜の大改革でターゲット別にメニューを提供

 売場は2フロアで、1階は惣菜、パン、スイーツ、酒類(ビール、缶酎ハイ)、ペットボトル飲料などの冷蔵飲料を展開。

 弁当や惣菜は店内厨房で出来たて、作りたてを提供、出来たて時間を告知する「できたてボード」を売場に掲げている。フライ、天ぷらなどの温惣菜はインストア、弁当もインストア比率が高く、出来たてを強化している。これに対し、冷惣菜や麺類、おにぎり、サンドイッチはアウトパックとインとアウトを使い分け、コストや効率にも配慮する。

 西友は惣菜の大改革に取り組み中だ。例えば、9月2日から鶏の唐揚をリニューアルし、夕食のご飯に合う「特製醤油仕立ての若鶏もも唐揚」と、中津の唐揚有名店が監修した唐揚を新たに発売した。6月から発売している、塩味のムネ肉の唐揚も加え、3種類目の唐揚で、子供や単身男性などターゲット別のメニューの提供をする。

 パンはインストアベーカリーを導入せず、大手メーカー商品の売場で低価格品も投入。プリン、ゼリー、ケーキなどのスイーツもベーシックな品揃えだ。

 ペットボトル飲料は価格訴求しながらNBの売れ筋をそろえ、ビール、缶酎ハイもバラ売り中心で会社帰りの持ち帰りニーズに対応する。

 レジでの精算も時短ニーズのため、セルフレジ12台、スマホ決済の「PayPay」対応の有人レジ2台用意している。

EDLPに競合店比較価格を加味

 2階は生鮮3品と日配、グロサリー、菓子、日用消耗品。生鮮は野菜と肉全般、日配もピンポイント。品揃えを絞り込んでいるグロサリー、菓子はPBの「みなさまのお墨付き」を中心に低価格をアピールしている(1階の一角にはグロサリー、菓子の超得の商品を集積したコーナーもある)。

 西友はEDLP(EveryDay Low Price)戦略をとっている。従来は「プライスロック」をはじめ、実にさまざまな低価格キャンペーンを展開してきたが、最近は整理が進み、「超得」「今トク」「秋のセイユウカカク」を中心に、競合店のチラシに対抗する「他店対抗価格」も打ち出している。

 強みの精肉は「アンガスビーフ」と「熟成うまリッチポーク」の2本柱で、価格とおいしさを追求している。青果では千葉、茨城、栃木の契約農家の農産物を強化する取り組みも見られ、簡便調理のミールキットも投入している。鮮魚では価格の打ち出しはそれほどでもなく、商品構成もベーシックだ。

 東長崎店は、コンビニより品揃えが豊富で安い普段使いの店舗として機能させる戦略だろう。以下では、オープン日の売場写真から、西友の現在の取り組み、目指す方向性を探る。