足立区の西新井大師の近くにある銭湯「湯処じんのび」。東武大師線「大師前」駅、日暮里・舎人ライナー「西新井大師西」駅からは徒歩8分ほど歩くと、黄緑色の建物が見えてきます。

 このビルの2階部分が「湯処じんのび」で、1階はコインランドリー、3階にはカラオケルームが入るちょっとしたスーパー銭湯という感じです。階段またはエレベーターで2階に上がると、フロントとロビーがあり、奥には休憩所が広がります。そしてそこに2匹の番台猫(銭湯の看板猫)がいるのですが、今年4月に新たに1匹の黒子猫が加わりました。

はじめまして、見習いの「のり巻き」です

 

「のり巻き(4カ月・メス)」はまだ幼くて「湯処じんのび」の住居フロアで過ごすことが多い新人ですが、この日は特別に銭湯エリアに連れてきてもらいました。さっそく黒猫の「のり巻き」は子猫らしく下駄箱やロビー内をせわしなく動き回ります。

 普段は夜にいることが多いそうで、その時間帯の常連さんのハートをガッチリつかんでいるそうです。名前も黒猫なのにお腹周りが白いことから、常連さんに「のり巻き」と名付けられました。

「のり巻き」はノリノリなタイプ

 
 
 

 生後数週間で保護された時は感染症にかかり弱っていましたが、今やすっかり元気いっぱいのおてんば娘に成長。ロビーにある鉄道模型が走るケースを興味深げに眺めていると思ったら、突然ケースの上にジャンプし、動く模型をつかもうとします。

 もちろん、ガラスに阻まれ触ることができないのですが、猫パンチを繰り出し悪戦苦闘する様子がかわいらしい。黒猫は概して運動神経がいいと言われていますが、まさにそんなタイプの「のり巻き」。お客さんが猫じゃらしを動かせば、猛烈に突進していきます。

「湯処じんのび」には先輩猫がいます

 

 先輩猫はキジ白猫のシン(推定14歳・オス)と三毛猫のケイ(12歳・メス)。あいにくシンはチラリと後姿を見ただけで、その後は会えませんでしたが、ケイは先輩番台猫らしい姿を見せてくれました。

 幼い頃からこの2階フロアで過ごしているだけに、入れ替わり立ち替わり激しく訪れるお客にも慣れっこ。ちょっとやそっとなことには動じず、威厳を漂わせています。人にベタベタ触られるのが煩わしければ上手に身を隠し、逆に人目につきやすいカウンターの上で爆睡し、番台猫であることをアピールをすることもあるそうです。

ケイは「のり巻き」に怒ってます

 

 そんな番台猫らしいケイですが、元気過ぎる新人「のり巻き」には手を焼いている様子。「のり巻き」が遊んでほしくてちょくちょくちょっかいを出すからです。

 相手をしないように距離をあけるというか、「のり巻き」の存在を無視しているかのようなケイですが、あまりのしつこさに応戦してしまうと逆効果。怒られて少し反省した後、かまってもらえるんだと思い込んだ「のり巻き」がますます調子にのってしまいます。

初代番台猫から続く銭湯として

 ここは初代番台猫からずっと受け継がれてる猫がいる銭湯。湯あがりには、テーブル席やお座敷席で生ビールと軽い飲食が楽しめ、猫たちやテレビを見ながらのんびりした時間を過ごせます。

 ちなみに5年前に約21歳10カ月の天寿を全うした初代の番台猫「しま」はエレベーターを使いこなし、自由に各フロアを移動をしていたそうです。厳密にはエレベーター前に待機しお客さんにボタンを押させる、とても賢くお客さんに愛された猫でした。その思いはきっと先輩猫の2匹はもちろん、新人の「のり巻き」へも伝わっていることでしょう。

「湯処じんのび」は露天風呂もあり

 

 銭湯として開業したのは昭和36年。現在のビルは21年前に建てたもので、西の湯・東の湯の2つのお風呂にはそれぞれ露天風呂があり、週替わりの男女入れ替え制。

 自然光が入る開放的なお風呂は、北海道・長万部(おしゃまんべ)の二股温泉から取り寄せた温泉浴槽や水風呂などバラエティーに富んでいます。また銭湯料金なのにシャンプー、ボディーソープはフリーで駐車場もある。猫好き銭湯好きならぜひ一度訪れてみてはいかが。

湯処じんのび
東京都足立区西新井6-43-4 じんのびビル2F
営業時間:14:00~24:00
定休日:月曜日
TEL:03-3890-8417
行き方:大師前駅下車、徒歩8分
日暮里・舎人ライナー
西新井大師西駅下車徒歩8分