「香の物」と呼ばれる漬物は、古くから生食の多い和食の整腸剤です。中でもぬか漬けは整腸剤としてフグの刺身に添えられていたほど腸を整える力を持っています。

 ぬか漬け特有の酸っぱさの素、植物性乳酸菌「ラクトバチルス・プランタラム」は、生きて腸まで届く強い菌です。腸内の善玉菌が増えて腸内環境改善、美肌やダイエットだけでなく、優れた抗酸化物質の働きで生活習慣病予防の効果が次々と明らかにされています。

はじめるなら今、気温20~24℃が乳酸菌のベストシーズン!

 最近は、無印良品のジップ袋タイプのぬか床がヒットするなど、手軽な商品が増え、「ぬか床生活」を始める方も増えています。気になっている方も多いのではないでしょうか?

 乳酸菌は20~24℃度が最も活発に働く快適な温度といわれており、春と秋がぬか床生活スタートのベストタイミングです。ちょうど気温が大きく変化する時期に当たり、気温の変化によって乱れがちな腸内環境をリセットするタイミングでもあります。さらに、ぬかには紫外線ダメージを助けてくれる働きも。

ぬか漬けは「生食」。野菜の栄養価を最大限に。

 ぬか漬けは野菜を発酵させることで、免疫力を上げる野菜の栄養素がさらに凝縮され、エネルギー代謝を高めるビタミンB1量が約10倍に増加。乳酸菌の働きで野菜を柔らかくし、吸収率を高めます。

 ニンジンや大根などを栄養価の凝縮した皮ごと生で食べることで、熱に弱いビタミンCやフィトケミカルが摂取できます。

ぬか漬けで効果アップ!のお薦め野菜4選

ナス:栄養が水に溶け出してしまうので生で皮ごとがオススメ

 

 秋においしいナス。ナスの紫色の皮には「ナスニン」という抗酸化作用のポリフェノールが含まれます。ナスニンや、クロロゲン酸、カリウムは水溶性なので水に溶け出してしまうので生で皮ごと食べるぬか漬けはとても効果的な食べ方です。

白菜:鍋物の定番だが、ビタミンCは熱に弱いので生がベスト

 

 これからおいしい白菜は、抗酸化作用のビタミンCが豊富な野菜です。

 鍋物の定番ですが、ビタミンCは熱に弱く、「生食」がベスト。ぬか漬けはビタミンCの吸収を高めるだけでなく、ぬか漬けによって増えるビタミンBと一緒に摂取することで、炭水化物エネルギー代謝を高めてくれます。和食の定番、「ご飯にぬか漬け」は理にかなっているのですね。

ニンジン:ぬか漬けで効果を底上げできる

 

 ニンジンに豊富なβカロテンは、強固な細胞壁に囲まれて生のままでは吸収が難しい栄養素。ぬか漬けにすることで、ぬかの乳酸菌が細胞壁を破壊してくれます。さらに、ぬかに含まれる米油分のおかげで脂溶性のβカロテンは吸収率アップ。もともと体を温める効果のあるニンジンですが、ぬか漬けにすることで代謝を高めるビタミンB、血流改善効果のビタミンEが加わることで、その効果を底上げしてくれます。

 最近は皮ごと食べられるサラダ用のニンジンも豊富、栄養価の高い皮ごと食べるとさらに効果的ですよ。生ならではのコリコリと程よい食感は、血糖値の急上昇を抑えて代謝アップにもつながります。

大根:ぬか漬けで疲れた内臓を整えてくれる

 

 大根に含まれる消化を助けてくれるジアスターゼ。熱に弱く50〜70℃で働きを失ってしまいますが、ぬか漬けなら余すことなく食べることができます。また、ぬか漬けにすることで乳酸菌の整腸作用と相まって疲れた内臓を整えてくれます。

 大根おろしに豊富なビタミンCは、風邪予防にも効果的で免疫力を高める生食がベスト。そして、栄養価たっぷりの「皮ごと」が理想。ピンク色が美しいサラダ大根などもオススメです。

 いかがでしたか? 白いご飯にもちょっとしたおやつやおつまみにもぴったり。生野菜の効果的な食べ方。「ぬか漬け」見直してみてはいかがでしょうか。