浦添市西海岸の新設されたバイパス沿いに立地。地元をよく知るサンエーとリーシングや販促活動にたけているパルコが互いのノウハウを出し合う。

 セブン-イレブンが沖縄に進出したのが7月11日。そのちょうど2週間前、パルコが浦添市に県内最大クラスの大型ショッピングセンター(SC)をオープンしていた。

 地元大手流通業のサンエー(上地哲誠社長)との共同出資で設立したサンエーパルコ(上地文勝社長)が運営する「サンエー浦添西海岸パルコシティ」がそれだ。

 那覇空港から車で15分という浦添市の西海岸沿いに6月27日に開業。「全方位型のショッピングモール」(上地社長)として、地元客に加え、空港からのアクセスも良いことから国内外の観光客を含めた幅広い客層を取り込みたい考えだ。

GMSと専門店、百貨店商品をミックス

 昨年開通した那覇市から北に向かう沖縄西海岸道路沿いに立地。背後にある米軍施設の牧港補給地区(キャンプ・キンザー)は2025年以降に返還される予定で住宅が建設される他、正面海側を埋め立てて一帯を観光リゾートエリアとして開発する構想がある。

 パルコの牧山浩三社長は「東京で流行のテナントを誘致し、新しいSCを開発したいと3年前にサンエー側から声が掛かった」と明かす。そこでサンエー51%、パルコ49%の出資でサンエーパルコを設立。店名は都市型パルコの意味を込め「パルコシティ」に。パルコから営業と販売促進担当の社員3人を出向させている。

パルコの牧山浩三社長は「沖縄では今後大型施設の出店は考えていない。エンターテインメント施設やギャラリーなど小型の施設は可能性がある」と話す。

 サンエーパルコの上地社長は「サンエーのGMS(総合スーパー)に加え、パルコとの協業で誘致した専門店、百貨店ブランドの集積がバランス良く配置され、既存施設と差別化できるSCに仕上がった」と胸を張る。

サンエーパルコの上地文勝社長(左)と親会社サンエーの上地哲誠社長。

 総賃貸面積は約7万8000㎡。4月下旬に一部増床したイオンモール沖縄ライカムに次ぐ県内2番目の規模である。

 日常生活からハレの日まで多様なニーズに応える約250店が出店。うち沖縄初出店は94店、地元企業は50店に上る。

「フルラ」「MHL」「アーバンリサーチ ドアーズ」「アトモス」など都会的な感性のファッションや「H&M」や「ザラ」(8月に出店)などのファストファッションが出店。「A/Xアルマーニ エクスチェンジ」「コーチ」「マイケル・コース」など海外の高級ブランドも導入した。

英国のデザイナー、マーガレット・ハウエルのカジュアルラインである「MHL」。
ファストファッションの「H&M」は沖縄最大級のフルラインで出店。
バッグやファッション雑貨の「コーチ」。

 また全フロアに飲食ゾーンが設けられ、ファストフードが中心の「フードテラス」(1階)、西海岸を一望できる「フードホール」(2階)、ステーキや焼き肉店などもある「レストランストリート」(3階)を配置した。

2階のフードホールからは西海岸を一望できる。

 沖縄で人気がある化粧品も大規模に展開する。サンエーが直営で運営する1階のコーナーを中心に、2階のコスメブランドを含め県内最大級の化粧品ゾーンを構築。美容院やネイル、脱毛サロンなどビューティやリラクセーションの店舗も導入している。

 出生率が1.89と全国トップの実績を背景に、子供服や関連商品のテナントも充実させた。ホビー雑貨、写真館、キッズアイテム、マタニティグッズなどでファミリーニーズに対応する。