大学や無印良品の関係者、近隣住民に「学びを通じてどんな社会を目指し、100年先の未来のために何をすべきか」というテーマで書いてもらった言葉で空間を埋め尽くすオープニングイベントを展開。

 良品計画は小型店業態の「MUJIcom」(ムジコム)を今年4月に開設された東京・市ケ谷の武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス1階に7月18日にオープンした。大学キャンパスへの出店は初めて。

「産学共創店舗」と位置付け、同キャンパスの造形構想学部と大学院造形構想研究科で学ぶ学生はもちろん、近隣住民にも開放し、食品や日用品を販売。「学食」となるカフェも併設し、ワークショップも開催。大学側が運営するオープンスペースも設けた。

 店舗面積は物販が80坪、カフェが94坪。物販では1800アイテム(食品500、衣服・雑貨50、生活雑貨1250)を扱う。

 売場は①暮らしの基本商品②コムスタジオ③カフェ④オープンマーケット⑤日用品⑥オープニングイベント― の6つにゾーニングした。

 は店舗中央で展開。食と食にまつわるキッチンウエアや日々の生活に必要な実用品を品揃えしている。

「暮らしの基本商品」のゾーン。モップ用替えシートやスリッパ、布巾、化粧水、靴下など生活の必需品を展開している。

 はその奥のコーナー。子供から大人まで想像力を育む場として、プラスチック部材や端切れなど廃材や端材を有料で自由に加工できる。関連書籍も「MUJIブックス」コーナーで展開している。

大型ごみや産業廃棄物を解体・分別し廃材や端材を収集。それらを使って新しいものを作るワークショップを開く「コムスタジオ」。

 ③のカフェは店舗右側。素材のままの味を大切にした数量限定の日替わりセットやバターチキンカレー、日替わり丼を用意。店内で販売する日替わり弁当やサンドイッチも食べられる。イベントや公開授業などのスペースとしても利用する。

カフェでは日替わりセット800円、カレー600円、日替わり丼600円で提供。ちょっとおしゃれな学食だ。

 はその手前と屋外。大学側が運営し、自治体や企業、地域との連携で生まれたものを販売する。屋外では学生がデザインした屋台を使って、月に一度「市ヶ谷旬市」と名付けた野菜の販売も実施する。

 は店舗左側。文具や収納用品、掃除用品などの日用品を展開するが、手前のゾーン上方の空間を使って「ここから始めよう、みんなの新たな学び舎」と銘打った展覧会を展開している。

 金井政明会長は「感じ良いくらしのためにはアート的な構想力が絶対に必要。学生や地域と生活や社会の在り方を議論し実践するスペースになればと思う」と話していた。

良品計画の金井政明会長(右)と長澤忠徳学長(中央)、伊藤篤史店長。
  • MUJIcom武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス
  • 所在地/東京都新宿区市谷田町1-4 武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス1階
  • 売場面積/物販264㎡、カフェ308㎡
  • 営業時間/平日7時30分~21時、土日祝10時~20時
  • 開店日/2019年7月18日
  • 展開企業/良品計画

 

 

※本記事は『販売革新』2019年8月号に掲載されたものです。内容は取材当時のものです。

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