「配色の5つの工夫」を理解しよう

 配色では組み合わせる色や配置など、より多くの人が見分けやすい配慮が必要です。

見分けにくい色の組み合わせを避けましょう!

 色覚異常の方にとって見分けにくい色は、他の方にも見分けにくい色となることがあります。できるだけ見分けやすい配慮をするには、避ける必要がある配色を知りましょう。中でも見分けにくい組み合わせは「青と紫」「緑と赤」「緑と茶」です。

図⑩ 見分けにくい色

 どうでしょう、皆さんも見分けにくいと思いませんか?

 他に見分けにくいとされている配色には、「赤と黒」「濃い赤と焦げ茶」「黄緑と黄色」「緑と橙」「緑とグレー」「緑と黒」「ピンクと白」「ピンクと水色」「ピンクとライトグレー」「ライトグレーと淡い水色」「ライトグレーと淡い緑」などがあります。

色の境界に「白・黒・グレー」を入れて見やすく!

 色と色の間に無彩色または金属色を挟み込む技法を「セパレーション(分離)」といいます。見分けにくい色を見やすくしたり、曖昧な配色を明瞭に見せたり、高彩度の色を組み合わせた際に生じるぎらつきのグレアを解消するのに有効です。

図⑪ セパレーション 白
 
図⑫ セパレーション グレー

 文字の場合は、ぱっと見て見やすい「視認性」と、読みやすい「可読性」が必要です。

 地色と文字の色が見分けにくい場合は、文字を無彩色で縁取ることで、見やすく、読みやすくできます。縁取りもセパレーションの一種です。もしも、すっきりしない、見えにくいというときには、ぜひ試してください。

図⑬文字の縁取り 

明るい色と暗い色を対比させ、明暗のコントラストを!

 見分けにくい配色でも、トーンに差を付けることで見分けやすくする方法もあります。曖昧な色の配色の場合は、どちらかの明度と彩度を変化させてみましょう。

 では、見分けにくい配色を元に、地色が暗い場合は文字のトーンを明るく、地色が明るい場合は文字のトーンを暗くした例をご覧ください。

図⑭ トーン変更

色のグラデーションで整理された印象をつくろう!

 複数の色を使用すると、どうしても散らばった印象を与えがち。明度と彩度のトーンが同じで異なる色を組み合わせるときは、色相環順に並べると、リズム感が出て、整理された印象になります。

図⑮ 色のグラデーション

トーンのグラデーションで空間に奥行きと遠近感を演出

 明るい方から暗い方へ、もしくは暗い方から明るい方へと、少しずつ変化するのがトーンのグラデーション。明度が高く明るい色は軽く感じ、明度が低く暗い色は重く感じます。空間に奥行きや遠近感を演出する技法です。

図⑯ トーンのグラデーション

 もし、見分けにくい組み合わせかなぁと迷ったときは、確認できるPCソフトやスマホアプリもありますが、白黒コピーをして見分けやすいかどうかチェックするとよいでしょう。

 今回は、基本配色7つと、配色の5つの工夫をご紹介しました。「彩り」や「カラフル」という多色を表す言葉がありますが、色の種類に例えて、豊かさや元気さ、楽しさなどを表現する言葉としても使われていますね。

 色を上手に活用することで、皆さんの人生が、カラフルに彩りのある豊かな日々になることを願っています。ぜひ、皆さんの印象マネジメントにご活用ください。

 最後まで、お読みくださいまして、誠にありがとうございました。日々の振る舞い、発言、行動の積み重ねが、あなたの印象をつくります。本来のあなたのポテンシャルに近づくために、印象で損しないために、ぜひ、印象のセルフマネジメントを一緒に意識し続けていきませんか?