優秀な人材の共通点

木村:「コンサルタントという職業柄、人事部門の人とコミュニケーションする機会が多い」

鈴木:「人事部門の人の話題って、どんなことが多いの?」

木村:「やはり、人材について、特に良い人材の育成方法、悪い人材の対処方法等だよ」

鈴木:「やはり、そうだよね」

木村:「そんな良い人材の話題で、気付いたことがあるんだ」

鈴木:「へぇ、どんなこと?」

木村:「良い人材には共通する点が幾つかあるんだけど、なるほどと思うことは、『みんな自分の商品、自分が所属する業界に興味がある』ことなんだ!」

鈴木:「興味深い話しだね。」

木村:「良い人材は、論理的、具体的、現場主義、やる気づくりがうまい、会話が上手など得意技を持っているけど、みんな『その業界、その商品、その事業が好きなこと』なんだ」

鈴木:「でも論理的や具体的などの技術教育は結構できるけど、『好きになること、興味、関心を持つ』教育はすごく難しくない?」

木村:「そっ、その通り。改善技術教育、マネジメント教育、やる気づくり教育は簡単だけど、商品を好きにする教育、業界を好きにする教育はなかなかプログラム化が大変だ」

鈴木:「木村くんは難しいことに挑戦しているね」

木村:「そこで、手っ取り早いのが、採用段階で『商品に興味がある人』『業界に関心がある人』を探し当てることが話題になっている」

鈴木:「そうか、元々『興味・関心』があれば、その教育は要らず、改善技術教育、マネジメント教育等のみをやればいいんだものね」

木村:「そうなんだよ。だから、採用される側はもっと『興味・関心』があることをアピールすべきだと思うよ」

鈴木:「盲点だね。気付いている人は少ないよ。きっと」

木村:「好きであること、興味・関心があることって大事だよね」

成功するコンビニオーナーはお客さまの気配を察する

木村:「コンビニの店舗で加盟店オーナーになるための研修を受けている人を見掛けたことある?」

鈴木:「あるある、商品陳列棚の前で2、3人がノート片手にメモを取り、トレーナーらしき人が教えている風景」

木村:「あるコンビニチェーンのトレーナーが教えてくれたんだが、面白いといっては失礼だが、切実な現象があるそうだ」

鈴木:「へぇ、どんな現象?」

木村:「売場で教育を受けている人はこれからコンビニ店舗のオーナーになる予定の人たちであることは知っているよね」

鈴木:「この人たちは2〜3カ月後には責任ある加盟店オーナーして、店舗を切り盛りしなければならない」

木村:「うん、だから必死で勉強しているんだ」

鈴木:「中には、目が吊り上がってメモを取っている人もいるね」

木村:「そのコンビニチェーンのトレーナーによると一生懸命メモを取っていても、背中にお客さまの気配を感じて、サッと身を端に寄せることができる人と、全くお客さまの気配を感じることができず、お客さまの買物を邪魔してしまう人がいるそうだ」

鈴木:「後者の人は困り者だね」

木村:「ああ、前者は加盟店オーナーとして成功する確率は高く、後者は失敗する確率が高いそうだ」

鈴木:「見逃せない現実だね」

木村:「一生懸命勉強しているときでも、お客さまの気配を感じることができる人は実家が酒屋さんとか、小売店でアルバイト経験がある人で、事務職のサラリーマン経験のみの人はなかなかお客さまの気配を感じることができないそうだ」

鈴木:「やはり、経験がものいうんだね」

木村:「経験が知らず、知らずのうちにお客さまへの関心を育み、お客さまへ興味を持たざるを得ないようになるんだな。」

鈴木:「でも、分かるような気がする。商売が上手な人は皆、直感的お客さまに興味を持っているよ」

木村:「そうだね」

あるプロ野球監督の話

鈴木:「あるプロ野球の監督経験者が言ってた話だけど。一流選手は必ずといっていいほど、バット、グローブを大事に扱うらしい」

木村:「聞いたことがある。一流選手は用具への感謝の気持ち、用具を作ってくれた職人さんへの感謝の気持ちを忘らないそうだ」

鈴木:「うん、どんな社会でも、自分の仕事に関することへの興味。感謝の気持ちは大事だね」

木村:「僕らも肝に銘じなければ、いけないね」

鈴木:「うん、でもね。その監督がこうも言ってたよ。『用具に関心を持ち、大事にする人全てが一流選手になれるわけでもない』と」

木村:「その通り」