内閣府男女共同参画局の「共働き等世帯数の推移」によれば、2017(平成29)年時点で専業主婦世帯は641万世帯、共働き世帯はその約2倍の1188万世帯と発表されています。数値は1980(昭和55)年時点とほぼ逆転、女性の社会進出や雇用形態の変化、少子高齢化など複合的な要因で、共働き世帯の割合は年々増加しています。

 

 この連載では実際に共働きしている家族を料理・買物・生活という切り口で取り上げ、どんな日常を送っているのかショートエピソード形式で毎週お届けします。

第46話 主体的に家事をこなす妻・千佳の目線

>第45話 資産運用に励む夫・司の目線

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 時短勤務しているけれど、通常勤務の頃よりずっと働いている感覚がある。

 朝起きたら、まず朝食を準備。自分の身支度をしつつ、子供の保育園に向けて着替えやトイレの付き添い。仕事は結局定時まで残業する日が多い。早く仕事が終わった日でも、子供の定期的な通院で、保育園から直行で病院に連れて行く。

 病院に連れて行くこと自体は、夫もできる。ただ彼は子供の症状の経過を医師に伝えられないので、私が子供の子どもの普段の様子をメモして、彼に説明して……というタスクが追加される。

 帰宅後の夕食は平日5日分、食材配達サービスのヨシケイで注文している。カット済み野菜のコースがあり、使い勝手が良かったのが決め手となった。

 レトルトやレンジ品と比べると調理の必要があるけれど、味付けを自分で調整できるので、子供の取り分け用に薄味で仕上げられるのも助かる。

 夫が帰ってくるまでに2人の子供たちのご飯、お風呂、寝かしつけの絵本まで、1人で全部やることも多い。

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 休日には平日にできていない水回りの掃除、シーツなど大物の洗濯をする。私が家事で子供たちにかまってあげられない間、夫は子供たちを公園に連れ出してくれることが多い。

 子供と遊んでくれるのはとても助かるけれど……。私だって一緒に遊びたいんだけどな、とふと思う。

 先日「家事ももう少し主体的にやってよ」と言ったら、ムッとしたような顔で「じゃあ千佳も、将来の資産運用してよ」と返された。「俺は将来のこと考えて、積み立てとか学資保険とかも、いろいろ調べて実践してるよ」とも。

 それを言ったら、私も彼の見えないところでいろいろやっている。

 例えば、この時期は外の日差しが強い。外に出掛ける前に、2人の子供たちには必ず日焼け止めと虫除けスプレーを塗っている。子供の皮膚は弱く、ちょっとの日焼けや虫刺されだけでも赤く腫れ上がり、ひっかき傷で肌荒れしやすい。肌荒れすればその分、ケアが大変になるので、その予防でもある。

 所用時間にしたら1、2分だけど、「早く準備しないと間に合わないよ」と玄関を出ていく彼は、そうしたことは気付いていない。気付いたとしても、慌ただしい朝でもなぜ私がそんなことを欠かさずやっているのか、意味も分からないと思う。

 私の言っている「主体的な家事」とは、家事の全体を通して把握する家事のことだ。

 オムツ替えやゴミ出しなど、目に見えて必須の家事は夫もやってくれる。けれど、あともう少し、気付いてほしい。

 生ごみを捨てたら新しいゴミ袋をゴミ箱にセットしておくとか、オムツを替えるときに残りのストック数を気にするとか、そういう小さな前後の家事も含めて動いてほしいと願うのは、難しいのだろうか。

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 妊娠して体調に変化があり、出産で生活が大きく変わってから、物理的に仕事を第一優先にしづらくなった。ただ、夫の稼ぎで食べさせてもらうことには抵抗がある。

 幸い、今の職場はマタハラなどはないし、働き続けるしかないと思っているけれど、子供の看病をして何日も休んで、自分にもその病気が移って、なんてことがあると心が折れる。

 子供は成長するし、病気の状態もずっと続くわけではない。でも、仕事も、育児も、どちらも中途半端だなあと思う。

>第45話 資産運用に励む夫・司の目線

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