Amazon Goも販促を本格化させる時期に入った?

 ただ、日本のコンビニ的視点で見ると品揃えに物足りなさを感じる、そもそも日本の約3000SKUは異例で、海外のコンビニはその約6〜8割の品揃えで展開される場合が多い。筆者の目算では視察店舗の品揃え数は約1500SKUと日本のコンビニの半数程度で、1つの商品の多フェース展開も多く、必要最低限の売れ筋だけを置いてある印象だ。

 中食で新商品もたまに出る程度とのこと。日本のコンビニのように、約3000品のうち、毎週100品程度が入れ替わり、買物にいくたびに新商品でワクワクするようになるのは、現実的ではないのかもしれない。

 Amazonの傘下のホールフーズ・マーケット(スーパーマーケット)が地元に根付くという理念で地場商品に力を入れているのと同様、サンフランシスコのAmazon Goでも、サンドイッチやサラダなど6ブランドの商品の扱いがある。

 

 小売りにおいては、売上げをアップさせるためにはついで買いをさせることが重要で、限定商品やキャンペーンなど販促でお客の購買を刺激する必要がある。

 そのため、Amazon  Goも販促を本格化する時期に入ったのではないだろうか。

 Amazon Goで導入されているAIセンサーを使っての管理に課題や限界はあるのかもしれないが、店舗にいる商品補充の従業員の動きを見ていると、日本のコンビニよりも余裕があり、店内でのキャンペーンなどのオペレーションの作業は十分可能だと推察される。ついで買いで収益を積み上げるリアル小売業として、Amazon Goの成功の鍵はこんなところにあるのかもしれない。

Amazon Goに追い付け、日本のコンビニ!

『カスタマーファースト』の品揃え・コーナーづくりとして、朝食やミールキットなどカテゴリーに縛られない購買シーン別の売場が一部展開されている。

 日本の小売業であれば、飲料はソフトドリンク、チルドドリンク、医薬部外品の健康ドリンクとカテゴリー別に陳列されるが、朝食コーナーの横に一緒に飲むフレッシュジュース売場を展開するなど、お客さまの食シーンに寄り添った売場配置を実施している。

 Amazon Goはストレスなく時短で買物できる『カスタマーファースト』でお客さまの購買シーンを全面的にバックアップしている。

 "地球上で最もお客様を大切にする企業"というAmazonの企業理念を、リアル小売業でテクノロジーを使って進化させようとしているのがAmazon Go。

 ただし、日本のコンビニに慣れた消費者からすると物足りないところも多々ある

 お客さまのニーズを細やかに拾い上げ、45年間、変化対応してきた日本のコンビニ。昨今は『コンビニの24時間営業』など働き方などに焦点が当てられ、セルフレジや深夜の無人営業など、AI・IoTの活用は人手不足解消の手段として発想される場合が多い。

 コンビニには加盟店オーナー・取引先などのステークホルダーも多いが、こうした状況である今こそ、加盟店オーナーも、本部も、一番大事なお店で買物してくれる"カスタマーファースト"に向けて一丸となっていくときなのかもしれない。

 食品ロスやエコへの対応もテクノロジーを活用したイノベーションが必須だ。

 "カスタマーファースト"の追求で、Amazon Goに負けない世界最高峰の日式コンビニにさらなるイノベーションが生まれることを期待したい。