成田国際空港第2ターミナル3F店 搭乗ゲートに向かうエレベーター昇り口にある。時間がない人も短時間で買物ができ、便利な店だ。

 マツモトキヨシは成田国際空港第2ターミナルの出国手続き前エリアにフランチャイズ(FC)契約による2店を6月に相次いでオープンした。

 同社は2015年9月に空港関連施設に初めて「京急羽田国際ターミナル駅店」を出店。17年9月には成田空港近くのホテル内に「成田東武ホテルエアポート店」を開いた。昨年6月には国際線ターミナルに初めて「福岡空港国際ターミナル店」を開店。同7月に出国手続き後エリアとしては初めて「成田国際空港第1ターミナル店」をオープンした。同12月にも「富士山静岡空港店」を開いている。

 マツモトキヨシグループはカウンセリング販売とプライベートブランド(PB)商品の展開を強化すると同時に、インバウンド(訪日外国人客)との接点を拡大している。19年3月期の免税売上高は全体の13%を占め、前期比15.5%増と伸ばした。今後も「空港への出店に限らずインバウンド対応を強化していく」(同社)方針だ。

3F店は化粧品と医薬品を充実させた

 「マツモトキヨシ成田国際空港第2ターミナル3F店」は6月3日に開店。ヘルス&ビューティを中心とした医薬品、化粧品、健康食品を展開し、PB「マツキヨ」も取り扱う。免税対象商品が半数を占めている。

カウンセリング化粧品を充実。出国後エリアにある第1ターミナルの店(40坪)は、近くにある資生堂などへの配慮から、カウンセリング化粧品は置いていない。
機能性表示食品をはじめとした健康食品のコーナー。
売場づくりはマツモトキヨシが全面的に支援する。アジア向けの便が多いという想定で品揃え。インバウンドのランキング上位商品は全てそろっているという。

 売場面積は約20坪。アイテム数は約3800品目。第2類・第3類を扱う医薬品が約40%を占め、日用品と食品が約10%、その他が約50%。

 同店は東京シティ・エアターミナル(T-CAT)がFC店として運営。旅行用品やバッグ、薬、化粧品、食品などを販売していた直営店「ジュピター」を25年間営業していたが、「インバウンド需要が十分に取り込めていない」(T-CATの斉藤真二専務取締役)と判断し、SNS(交流サイト)を使った情報発信力にもたけているマツモトキヨシと2月に契約。4月末に閉店し、業態転換して再オープンした。

レジは3台。カウンターは免税手続きがスムーズにできるようなつくりになっている。
東京シティ・エアターミナルの斉藤真二専務取締役。
 

 3階は日本航空系の便の出発ロビーであり、同店はチェックインカウンターの目の前にある。外国人だけでなく出発する国内客の来店も期待している。売上げ目標は非公表だが、「業態転換前の店の倍は売りたい」とT-CATの斉藤専務の鼻息は荒い。

  • マツモトキヨシ成田国際空港第2ターミナル3F店
  • 所在地/千葉県成田市古込字古込1-1 成田国際空港第2ターミナル3階
  • 売場面積/約20坪
  • 営業時間/7時~21時
  • 開店日/2019年6月3日
  • 展開企業/東京シティ・エアターミナル

B1店は小型店で生活に関わる商品を提供

京成線の改札口を出て真っすぐ進むと店に突き当たる。隣にはファミリーマートがある。ワンストップで生活に関わる商品を提供する。

 一方、「マツモトキヨシ成田国際空港第2ターミナルB1店」は6月6日に開店。スーパーマーケット(SM)の京成ストアが運営する。品揃えはヘルスを中心とした医薬品、健康食品が主力で、PB「マツキヨ」も扱う。

 売場面積は約10坪。アイテム数は約1400品目。医薬品と健康食品が約60%で、日用品が5%、その他が35%の構成だ。消費税の免税に対応する。京成ストアは「マツモトキヨシ」のFC店をSM「リブレ京成幕張本郷店」(千葉市)の別館に昨年11月に開店(77坪)。今回の店はFC2号店だ。

壁面を有効に使って医薬品を展開。直営店を含めても珍しいほどの小型店のため棚割りはオリジナルで組んだ。販売員は14人が在籍している。
ビューティは左の壁面でコンパクトに展開。ナリス化粧品と組んだ高付加価値型のPB「レチノタイム」も最上段に陳列されていた。
 

 インバウンド対応としては成田空港第2ターミナル4階に土産物店を出店している他、今年3月には京成上野駅構内にも土産物店を開いている。

 1992年から「リンクス」の店名で旅行用品や雑貨類を扱っていたが、品揃えをドラッグストアにシフト。今回「マツモトキヨシ」に業態転換した。立地は京成線の成田空港駅の改札を出てすぐ正面。第3ターミナルの格安航空会社(LCC)を利用するお客も多く通り、地方の日本人客も狙う。

入り口には健康食品、そして奥に向かって医薬品が並ぶ。手前のラック上段で展開しているサプリメントは「マツキヨ ラボ」のPB商品。
京成ストアの山田考一開発部長。

 京成ストアの山田考一開発部長は「化粧品はある程度品揃えの幅がないと展開しにくいため、左壁面でコンパクトに展開。インバウンド客に人気の医薬品を多くそろえた」と話していた。

  • マツモトキヨシ成田国際空港第2ターミナルB1F店
  • 千葉県成田市古込字古込1-1 成田国際空港第2ターミナル地下1階
  • 売場面積/約10坪
  • 営業時間/7時~20時30分
  • 開店日/2019年6月6日
  • 展開企業/京成ストア

 

 
 
 

※本記事は『販売革新』2019年7月号に掲載されたものです。内容は取材当時のものです。

※『販売革新』はオンラインストアや紀伊国屋書店など大手書店で発売しております。