(写真右)池谷先生のInstagram より

 いよいよ、夏ですね。例年の猛暑。食欲が落ちてあまり食べていないのになぜかヤセない。そんなモヤモヤありませんか?

 大ベストセラー『50歳を過ぎても体脂肪率10%の名医が教える内臓脂肪を減らす最強メソッド』の著者、ドクター池谷によると、実は近年増えている「夏太り」。それが「脱水症」と深く関係しているらしいのです!

 え!?「脱水症」なんて、一時的なただの水分不足。水を飲めば回復する夏の風物詩みたいなもの、なんて軽く考えていた私は猛省。夏のランニングやゴルフで脱水らしき症状はよくありますが、実はそれが太る原因とは……大ショック(心当たりのある方も多いのでは?)。

 でも安心してください。メタボから体脂肪率10%へ、進化し続ける57歳。われらが池谷敏郎先生が、この問題を分かりやすく、ズバッと解決してくれます。

 ご好評につき「内臓脂肪を落とす最強メソッド」第4弾は“夏の特別編“。夏には「夏のヤセ方」があるんです。「夏太り」のモヤモヤもスッキリ解決して、今年の夏はTシャツをかっこよく着こなしたい ですよね!

 教えて! 池谷先生!

メタボと脱水症の「夏太りスパイラル」

 脱水症は子供や老人だけがなりやすいと思っていませんか?

「内臓脂肪がついたメタボ体型の人は、脂肪に覆われた体内に熱がこもりやすく、体温調節がうまくいかないので、熱中症になりやすいです」と池谷先生。

 さらに、肥満者には運動による発汗の習慣が少ないことが多く、体温調節に役立つサラサラとした“いい汗”をかくことが苦手なタイプが多いのです。

―― 確かにメタボ体型の人は、サラサラした爽やかな汗というよりも、いつも脂汗をかいているイメージがありますね。

 サラサラの“いい汗”、ベトベトした“悪い汗”。いずれにしても夏は体内の水分量が不足しやすくなることには変わりないので、適度な水分補給は欠かせません。水だけではなく、適切なミネラル、さらに運動時であれば糖質の補給も必要になります。

 そこで、役立つのが経口補水液やスポーツ飲料です。ただし、これらの飲料には糖質が多く含まれているものもあるので、特にメタボが気になる人や糖尿病の人には注意が必要です。

水分補給の際には「糖質」の取り過ぎに注意

「メタボの原因は冬は食べ過ぎ、夏は飲み過ぎ」と池谷先生。飲み過ぎといってもアルコールではありません。冬は、運動せずに忘年会や正月で食べる機会が増え、肥満になりやすいのですが、夏は糖質の多い飲料を飲み過ぎて太るケースが多いのです。

 メタボの人は熱中症を起こしやすいので、適度な水分補給が欠かせません。しかし、肥満者ほど甘い飲料を好む傾向があるので、脱水対策があだとなって熱中症を起こしやすい太った体型へと変化してしまう危険性があるのです。まさに「夏太りと熱中症の負のスパイラル!」です。

 では、夏のスポーツや外出の際に、肥満を気にしないで飲めるスポーツ飲料はないのでしょうか?

 近年では、脂肪燃焼効果を高める働きを有した茶カテキン配合の、いわゆるスポーツ飲料が入手可能となっています。「私は昨年までは、趣味のゴルフの際にスポーツ飲料を愛用していました。そこで、昨年の夏、飲料をトクホの茶カテキン配合の飲料に変えてみました。味は少し甘かったのですが、1カ月、毎日1本飲み続けると体脂肪率が約1%減少したのです!!」(池谷先生)

 食事では糖質を控えていても、見逃しがちな甘い飲料。特に夏は「飲み過ぎない」こと。水分は無糖の水かお茶で少量ずつ摂取することが大事です。

脱水症予防には「タンパク質」も必要

 さらに、「脱水症予防にもタンパク質は重要です」と池谷先生。食事はむやみに減らさないこと。筋肉の材料となるタンパク質を不足させないこと。脱水症予防でも「池谷式メソッド」の「食べ方」が有効なんですね。

 血漿タンパク質の一種、アルブミンは、血管内に水を保持する働きがあるからだそう。飲み物に走りやすい夏場は、タンパク質不足しやすい時期。特に気を付けたいですね。

「塩分」は3食食べていれば不足しにくい

 脱水、熱中症予防には塩分やミネラルは必要。しかし、「普通の食事をしていれば塩分は不足しません」と池谷先生。

 脳動脈の動脈硬化が原因となるタイプの脳梗塞は、脱水を契機とするので、夏は注意したい季節。猛暑だからといって、いつもの食事以上に塩分を摂り過ぎると、高血圧や動脈硬化のリスクを高めてしまいます。

 その一方で、夏は低血圧にも注意が必要です。

「夏は気温の上昇から体を守るために、全身の血管が拡張して体表に血液を流し、体温を下げようとします。さらに発汗に伴う脱水も加わり、血圧が低下しやすくなることもあります」と池谷先生は低血圧の危険も指摘します。「特に、昼食前や夕食前の空腹時には低血圧が増悪して、失神して転倒してしまうこともあります。視界がチカチカしたり、白っぽくなったりしたらすぐしゃがみましょう

若年性の脳梗塞が多いのは夏!夏太り脱却が「人生を守る」

 日本人の5人に1人が脳卒中になり、年間何と50万~60万人もの人が脳卒中を発症しているといわれています。脳卒中のうち、おおよそその3/4が脳梗塞です。

 脳梗塞は、お年寄りの病気……!? 自分は若いから平気だと思っていたら大間違い。脳梗塞は主に進行した動脈硬化がその原因となります。運動不足、喫煙、ストレス、そして「メタボ」はどんどん若い世代を蝕んでいます。

 脳梗塞を発症後、以前と同様に生活できる人は、全体の「たった2割程度!」。若くして発症すればそれだけ障害の影響、再発の恐怖は長きにわたって続くのです。

 欠食をしないで「しっかり食べること」が脱水予防への近道。これも「池谷式メソッド」ですね。