イラスト/永谷せん

女性は共感を求めている

「かわいい」は、女性にとって最大級のホメ言葉!

「なぜ女性は何でも『かわいい』を連発するんだ?」 そう言って首をかしげる男性は多いものです。

 なぜ女性は「かわいい」を連発するのでしょう。その疑問を解明するには、まず女性の特質を頭に入れておいてもらう必要があります。「女は共感したがる生き物であり、男は説得したがる生き物である」

 これは心理学上の定説です。女性は共感すること・されることを第ーとし、男性は問題解決を何よりも優先しがちなのです。その違いのために起こる男女の心の擦れ違いやトラブルは、数え上げたらきりがありません。

 例えば、女性が男性に相談を持ち掛けたとします。男性は、ここぞとばかりに知恵を振り絞って解決策をひねり出し、女性に「こうしたらどう?」と提案します。時には「こうすれば間違いないよ」 と、自説を押し付けたりもします。

 それは男性が「説得したがる生き物」だから。男性とすれば、いいアドバイスができたと満足顔をしていることでしょう。なのに、女性はなぜか浮かぬ顔。というのも、女性が求めているのは安直な解決策ではなく、悩みに共感してくれることだからです。女性にしてみれば 悩みに共感して一緒に悩んでくれるだけでうれしいのです。

 それをあっさり解決して「気分転換が一番の薬だよ」などと話題を変えてしまう男性に不満を覚えてしまうのです。それほどに女性にとっては「共感する・される」ことが大事だということ。

 女性が発する「かわいい」も、実は相手に対する共感のサインと考えられるのです。「かわいい!」と相手に聞こえるように叫ぶのは「私はあなたに共感していますよ」と伝えるためなのでしょう。そして、それは相手に好意を持っているというサインでもあるのです。

女性の「かわいい」を理解して、より良い関係性に!

「それにしても……。それほどかわいいと思えないのになぜ?」と男性は首をかしげますが、実はそこにも男女の違いが表れます。男性は相手のルックスしか見ていないのに対して、女性は相手のルックスだけではなくさまざまな部分を見て「かわいい」と言っているのです。

 ある調査でも、女性が同性を「かわいい」と評価するポイントのベスト5は、①雰囲気、②顔、③洋服や小物のセンス、④髪型、⑤身ぶり手ぶりでした。

 つまり、女性の「かわいい」は「全部が何となくいい感じ」だということ。それが理解できないと、男性は永遠に首をかしげ続けることになりかねません。そして、こんな心理実験結果もあります。5分間にどれくらい相手をチェックできるかを男女別にカウントしたのですが、男性が13回チェックしている間に女性は23回もチェックしていたのです。男性が相手の顔に目を奪われている間に、女性は相手のいろいろな部分をチェックしているんですね。

 つまり、「かわいい」は、女性にとって最大級のホメ言葉だということ。「かわいい」と言われた女性は、自分のいろいろな部分が評価されているわけですから、もちろん大喜びです。あなたと仲良くなろうとしますし、心理学でいう『好意の返報性」が働いて、何かお返しをしたくなります。もし、あなたが店のスタッフなら、お客さまはお買物をしたくなるということ。

 ぜひ「かわいい」を効果的に発して、相手を良い気分にしてあげてください。