内閣府男女共同参画局の「共働き等世帯数の推移」によれば、2017(平成29)年時点で専業主婦世帯は641万世帯、共働き世帯はその約2倍の1188万世帯と発表されています。数値は1980(昭和55)年時点とほぼ逆転、女性の社会進出や雇用形態の変化、少子高齢化など複合的な要因で、共働き世帯の割合は年々増加しています。

 

 この連載では実際に共働きしている家族を料理・買物・生活という切り口で取り上げ、どんな日常を送っているのかショートエピソード形式で毎週お届けします。

第43話 地域で働くために起業した夫・瞬治の目線

>第42話 地方移住した妻・綾子の目線

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 朝5時に起きたら、担当しているラジオ地域情報番組のためにざっと今日のニュースをチェックする。

 家族の朝食準備と娘の保育園への送りは僕の担当なので、パンとヨーグルト、野菜ジュースなど簡単なものを準備する。

 以前は「パンを出すのはママ、バターを塗るのはパパ」なんて独自のこだわりを見せていた娘も、今ではパンにバターを塗ることはもちろん、ある程度の身支度なら自分一人でできるようになった。

 保育園に通っていると洗濯物がたくさん出るのでわが家は毎日洗濯しているのだが、早く帰って来られた日は僕が保育園のお迎えや洗濯をすることもある。

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 僕は今、会社員をしながら複業として経営も行うという二足のわらじを履いている。

 子供が生まれたことをきっかけに自分の住んでいる地域に愛着を持つようになり、「地域で働きたい」と思い切って独立した。

 比率でいうと「会社員8、経営2」くらいだろうか。複数の収入源が確保できるようにしたかったので、今は自分の活動と同じ方向性の企業に参画している。

 複業では地域企業を盛り上げるための活動全般に関わり、主にWebサイト制作やイベント運営などを手掛けている。仕事柄、休日でも出掛けることが多く、会社勤めだけだったときと比べると家族と一緒の時間はかなり少なくなった。

 家族の予定を守るためには、事前のスケジューリングが必須だ。記念日には前もって外出する予定を入れて、夏休みの旅行は近場でも事前に予約をしておくことで、他の予定を入れないようにしている。

 とはいえ実際には、妻が計画を立ててくれた予定にそのまま乗っかっているのが現実だ。

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 まだ独立したばかりで仕事漬けになっている現状だが、家族から理解はされている方だと思う。

 ただ、あまり良くは思われていないだろうな、という実感はある。玄関を出る際に娘から「パパ、出掛けすぎー!」と言われるたびに、少し後ろめたい気持ちもある。

 地域のイベントの開催日は、土日が多い。運営に携わると、どうしても夜や休日の外出が多くなってしまうことは否めない。

 妻に負担を掛け過ぎているので、職場や打ち合わせには可能な範囲で娘を連れていくこともある。「子連れでもいいですか」と尋ねると、快く受け入れてくれる人は多い。小さな子がいることで、場の雰囲気が和やかになることもよくある。

 仕事と家庭の両立は、男女の性別を問わず難しい。それでも、毎日を回していくしかない現実もある。家族との時間を大切にしていくのが、今後の課題だ。

>第42話 地方移住した妻・綾子の目線

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>第44話 フルタイム企画職の妻・紗良の目線

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 この連載では、エピソードの元になる共働き生活(料理、買物、外出についてお話を聞かせていただける共働き家族を募集しています。

 また、併せて共働き生活に役立つ商品・サービスを取り扱っている企業も募集しています。

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