株式再上場に自信を見せているが……

 デスクリーCEOは「私たちは長期的に、過半数に満たない株式の上場を目指しています。ウォルマートの力強い支援を得つつ、実店舗でもオンラインにおいても、先進的で、地域に密着した革新的なバリュー・リテイラーとして事業を展開するための大きな一歩を踏み出すことができると確信しています」と、自信を見せる。

 対話集会には、ウォルマートの海外市場を統括するジュディス・マッキーナ国際部門CEOも出席し、「西友の売り上げ拡大に向けた新たな事業計画におおいに期待しています。ウォルマートのグローバル・リーダーシップチームも、全面的に西友を支援しています。ウォルマートが株式の過半数を保有しつつ日本で上場を目指すことを支援するのは、国際部門の戦略と合致します」と述べた。両氏ともウォルマートの支援のもと、今回の事業計画の推進により大きな期待を抱いている。

 ただ、既に日本で事業をスタートして20年近くさまざまな改革に取り組んできたが、結果を出せていない。この事実は重く、今回の取り組みを見る限りドラスティックなものは見られず、今までの延長線上のものである。

 こうした点から考えると、現状が好転して劇的な業績回復につながるのは難しいと言わざるを得ない。そしてうがった見方をすれば、株式を上場させることで株価や時価総額などで企業価値がはっきりし、M&Aの可能性も高まるともいえる。

 現時点では上場の時期も明らかにしていないのも気になり、今後もウォルマートが西友に関与し続けていくのか、同社の世界戦略から考えても先行き不透明な点が残る。今回で西友の売却も一件落着というわけにはいかないだろう。