チーズは海外では離乳食に使われるほどの優れた発酵食品。柔らかく、消化吸収に優れているので、子供やシニアにもお薦めしたいタンパク源です。

 どうしても甘い水分や麺類などが増え、タンパク質の摂取量が落ちる夏こそ、手軽なおやつなどでも、取り入れたいもの。近年、チーズの種類によって、さまざまな健康効果が発見されています。今回はその選び方と、効果アップの超簡単な食べ合わせをご紹介! 知っているとチーズ選びが楽しくなりますよ。

<チーズのここがすごい!>

・消化吸収の優れた「ホエイタンパク質」が凝縮。牛乳コップ1杯(=180ml)分を、カマンベールチーズ1切れ(約15g)で簡単に摂取。夏場の筋力と免疫力アップに。

・日本人が不足しがちな「カルシウム」が豊富。骨粗鬆症予防だけでなく、筋肉収縮をスムーズにする働きや、脂肪燃焼にも。運動習慣を効果的かつ安全に。

・同じ乳製品の牛乳よりも、糖質が低いので、「ロカボ」生活をするにも安心。

・チーズの種類によって、「血管若返り」「アルツハイマー予防」「美筋」と、さらなるうれしい健康効果が!

健康効果1.「白カビチーズ」が「アルツハイマー予防」に!

 

 カマンベールチーズなどに含まれる、白カビによる発酵過程で生成される「オレイン酸アミド」と「デヒドロエルゴステロール」には、アルツハイマーの原因の1つとされる老廃物を除去、脳内の炎症を抑える働きがあり、アルツハイマー病への予防効果を確認されました。

〜白カビチーズの効果的な食べ方〜

「カプレーゼ」(カマンベールチーズ+トマト+オリーブオイル)

 トマトのビタミンCがカマンベールチーズのタンパク質、カルシウムの吸収率をアップ。血管内で抗炎症作用が働きやすいように、トマトのGABAが血圧抑制し、リコピン、オリーブオイルの抗酸化作用がサポートします。

 チーズはトマトのリコピンの吸収率を助け、紫外線対策、美白効果もアップ! レモンやバジルを加えるとさらに強力に。

「カマンベールのり巻き」カマンベールチーズ+のり+ジャコ)

 のりにカマンベールチーズとシラスを巻いただけの簡単おやつ。チーズとのりは相性抜群で、子供も大好きです。

 のりはビタミンCの宝庫で、チーズのタンパク質やカルシウムの吸収を高めます。ジャコのビタミンDはカルシウムの吸収に不可欠。日本人に不足しがちな栄養素ですから、ジャコで手軽に取り入れましょう。

健康効果2.ブルーチーズ・ゴーダチーズが「血管若返り」に!

 

 ブルーチーズやゴーダチーズに豊富に含まれる「ラクトトリペプチド」が、血管の内壁を構成する「血管内皮細胞」から「一酸化窒素」の分泌を促進。血管を拡張させ、しなやかにすることで血管自体を強く、若くしてくれます。動脈硬化の予防や冷え性予防、ダイエットまで、幅広く期待ができます。

〜ブルーチーズの効果的な食べ方〜

・「ブルーチーズと生イチジクのピーナツ和え」<ブルーチーズ(ゴーダチーズ)+生イチジク+(皮ごと)ピーナツ>

 夏が旬の生イチジクは、ペクチンという水溶性食物繊維が豊富。この成分が血液中の余分な脂肪やコレステロールを吸着して体外へ排出、ラクトトリペプチドの働きをサポートします。イチジクはチーズの塩分を排出してくれるカリウムも豊富です。

 このメニュー、ピーナツの血流改善ビタミンEも血管を若くします。ピーナツは皮に含まれるポリフェノールがポイント。皮ごと砕いて使いましょう!

「ブルーチーズみそ汁」<ブルーチーズ+みそ汁>

 ブルーチーズは発酵食品のみそとの相性抜群。みそは腸内環境を整える優れた発酵食品であり、血圧抑制の効果も。ブルーチーズと一緒に摂取することで、血管力のアップはダブルに。ちなみに、「血管先生」こと池谷敏郎先生は、血管に効果的なケルセチンが豊富な玉ネギのみそ汁に入れるそう。

 その他にも、カボチャやサヤエンドウ、ホウレン草など野菜たっぷりのみそ汁に加えれば、チーズのコクでみその量が控えられ、タンパク質やカルシウムがプラスされるので、みそ汁1杯で栄養素は格段に向上します。チーズ入りみそ汁は子供にも大人気です!

健康効果3.「低脂肪・低糖質」ダイエッターにカッテージチーズ

 

 低糖質なチーズの中でも、100g当たりわずか1.5gと群を抜いているカッテージチーズ。原料に脱脂粉乳を使っているため、低脂肪でもあるので、できるだけ脂肪や糖質を控えたい方にお薦めのチーズです。

 もう1つのお薦め理由はおいしさ。お豆腐のような爽やかさと独特の食感。胃にも優しく軽いので、朝のサラダやフルーツにもぴったりです。

・「カッテージチーズとキウイのサラダ」<カッテージチーズ+キウイフルーツ+オリーブオイル>

 キウイフルーツにはタンパク質分解酵素のアクチニジンや、合成を促すビタミンC、Eが含まれ、チーズのタンパク質活用の効率をアップ。糖質が低く、水溶性食物繊維のペクチンが便通を良くし、脂肪燃焼スイッチを入れてくれることもうれしいですね。オリーブオイルを少し加えることで、カッテージチーズにコクがプラスされ、口当たりも良くなります。

・「カッテージチーズのスモークサーモン寿司」<カッテージチーズ+スモークサーモン>

 カッテージチーズを“シャリ”に見立てたロカボ寿司。サーモンに豊富なビタミンDはチーズのカルシウム吸収に必須。さらにレモンを絞ってビタミンCを加えて、吸収をさらに高めましょう。ダイエットにカルシウムもビタミンDも不可欠なので、効率よくとるとよいでしょう。

 このメニューはお豆腐のようなあっさりしたカッテージチーズがスモークサーモンにバッチリ合います。お好みで黒コショウをどうぞ。お酒のおつまみにもぴったりです。

チーズは「ナチュラルチーズ」を

ゴーダチーズ

 常食として食べる頻度が高まったチーズだからこそ、ナチュラルチーズを加工したプロセスチーズよりも、自然に近いナチュラルチーズを。

 タンパク質は一度に大量に摂取し過ぎると逆効果、腎臓を傷めることになります。価格がやや上がりますが、ナチュラルチーズは風味や旨味をダイレクトに味わえ、少量でも満足できます。量より質を重視して、いろいろなチーズを楽しんでみてくださいね!