スーパーマーケット実店舗の在り方が問われる現在。本連載ではこれまで、愛知県の「ダイワスーパー」と京都府の「フレンドフーズ」という、大手スーパーに負けず独自のポジションを築き上げた2つの地元密着小型店を取り上げた。今回も、福岡県に5店舗を展開する小規模スーパーマーケットを紹介する。市場のように活気があふれた店内や、毎年コンテストに入賞する惣菜力の秘密とは。

福岡と長崎に「ダイキョーバリュー」を展開

 福岡県と長崎県に「ダイキョーバリュー」の名で5店舗を展開する(株)ダイキョープラザ。本店は福岡県福岡市南区にある、「ダイキョーバリュー弥永店(やなが)店」だ。

 弥永店は倉庫のような外観で、見た目からしてインパクトがあるのだが、店内の様子はさらに印象的。青果・精肉・鮮魚・惣菜コーナーの店頭には各部門の従業員が立ち、通り掛かると今日のお薦めやおいしい調理法などを教えてくれる。そればかりか、「お買い得品がたくさんありますよ!寄っていきませんか?」というような、元気な声掛けまであるのだ。通常のスーパーマーケットでは各コーナーに専属の従業員が立つことはまずないので、初めて訪問した時はとても驚いた。

 

「生鮮市場」を目指し、店内競合や「朝市」などに取り組む

 実はダイキョーバリュー弥永店では、青果2店・精肉3店・鮮魚2店・惣菜2店、別々の企業がテナントで入っており、店内に競合がいるという一風変わった仕組みをとっている。こうすることで鮮度も価格も自然とお客さまにとって良いものになっていき、活気のある売場づくりにつながるのだという。お客さま側には常に「選ぶ楽しみ」があり、にぎわった店内でワクワクしながら買物ができるという、「市場感」が味わえる。

 また、市場のような楽しさを味わえる点として、ダイキョープラザ名物の「日曜朝市」「木曜夕暮れ市」も外せないイベントだ。