「自分の殻を破りたいのに、それがなかなかできない」

 そう悩む人は多いものです。なぜ人は自分の殻を破れないのでしょう。それは、新たな発想を生み出す邪魔をする心の障壁があるからだといわれています。

 その障壁とは以下の4つ。

①使い慣れた問題解決法に固執する障壁

  例えば、居酒屋で飲み物を注文するとき、つい「とりあえずビール」と言ってしまいませんか。ビールが好きなのだから、別に構わないじゃないかと思うかもしれません。

 しかし、これを口にしてしまうと他の飲み物を味わうチャンスを逃しかねません。お酒が弱い人ならなおさらです。「今までこれでうまくいってきたから」と判で押したように物事を処理していては、なかなか殻は破れないということ。

 この障壁を壊すには、「とりあえず〜」的発想をやめてみることです。

②特定の価値観に基づいた思い込み

 例えば、あなたには「上司は部下に指示を出すのが役目」「部下はその指示に従い行動するのが役目」と思い込んではいないでしょうか。 

  無意識のうちにそれが自分の常識として心に出来上がっていると、上司はせっかくの部下からの提案を聞き逃してしまいますし、部下は指示待ち人間になって自ら考えることを怠けてしまいます。

 この障壁を崩したいのなら、まず自分の中の常識を捨ててみることです。

③認識の障害

 これは“問題があるのにそれに気付かない”という心の障壁です。

「これについて考えてみろ」と誰かに焦点を絞ってもらえれば誰でもその問題に気付くことができますが、そうではないと焦点がぼやけて、たとえ目の前にあっても何も気付けません。

「なぜ売れないんだろう」と頭を悩ませているだけで、売れない原因に気付けないのは、この心の障壁のせいです。問題に焦点を当てられるようにするには、俯瞰で物を見る目を養う必要があります。

④セルフイメージ障害

 自分の能力や可能性を低く見積もってしまう心の障壁です。「こんな提案をしても笑われるだけ」「どうせ自分には無理」と自分で自分の可能性を握りつぶしてはいないでしょうか。

 実は、これが4つの中でも案外、手ごわい心の障壁だといわれています。その傾向があると思う人は、ぜひ高いセルフイメージを持つ人の特性を身に付けましょう。高いセルフイメージを持つ人は、落ち込みそうになる自分を鼓舞する何かしらの言葉(座右の銘)を持っているものです。

 身近な例を挙げれば、アントニオ猪木さんの「元気があれば何でもできる」です。猪木さんはそれを公言することで、自らのセルフイメージを高め続けているのです。アップルの創始者である故・スティーブ・ジョブスさんなら「ステイ・ハングリー、ステイ・フーリッシュ(いつも腹をすかせていろ、そして、いつも愚かでいろ)」がそれに当たるでしょうか。

 あなたも自分を励ます言葉を何か持ちましょう。堅苦しく考えることはありません。

「なんくるないさ〜」でも、好きな歌の歌詞でもかまいません。それをいつも口に出して言ってみてください。きっとあなたのセルフイメージを高めてくれるはずですから。