フルーツギフトの果物専門店「新宿高野」と「タカノフルーツパーラー」「フルーツバー」の店舗を持つ(株)新宿高野(東京都新宿区新宿 3-26-11、髙野吉太郎社長)。令和元年の今年は、その新宿高野がマスクメロンを高級ギフトとして取り扱い始めて100周年のメモリアルイアーになることから、5月31日、「2019年新宿高野マスクメロン取扱い100周年記念『マスクメロン・100周年メモリアルコレクション』発表・試食会」を開催。今回はこのイベントに出席してきました。

 
 

マスクメロンは新宿高野と同じ「新宿生まれの縁(えにし)」

 新宿高野がマスクメロンにこだわる理由とはーー。

 実はマスクメロンは新宿高野と同じ新宿生まれなんです。近代農業振興の拠点だった内藤新宿勧業局農業試験場(現・新宿御苑)。ここにイギリスから外来種のメロンが持ち込まれ、品種改良や温室技術の向上により、日本オリジナルともいえるマスクメロンが誕生したのです。

 新宿高野は1919(大正 8)年、このマスクメロンを高級ギフトとして取り扱い始めました。「新宿を縁としたマスクメロンはフルーツ専門店である新宿高野を象徴する存在です。1世紀に渡って積み重ねてきた知識と経験、そして伝統がおいしいマスクメロンをお約束いたします」と4代目社長の髙野吉太郎氏はその想いを語ります。

(株)新宿高野の4代目 髙野吉太郎社長はマスクメロンの歴史を教えてくれました。「食べ頃が難しい」からと、マスクメロンの専門ショップをつくったお話からも、マスクメロンへの強い想いを感じました!

ブレイクは「大隈重信」のセールスプロモーションがきっかけだった!

 新宿高野の2代目社長・髙野吉太郎氏は時代の趨勢を読んで、1919年から高級果実マスクメロンの販売を始めましたわけですが(現在でも桐の箱入りの高級フルーツギフトがあるのは日本だけなのだそう)、ここにキーマン登場。

 それは早稲田大学の創設者である大隈重信侯爵。大隈公は果樹園芸の大家で、大隈邸にはマスクメロンの温室があるほどのお気に入り。1920年(大正9年)に試食会を催し、東京朝日新聞(大正9年7月4日付)の記事に取り上げられるなど、大きな話題となったそうです。このプロモーションがマスクメロンのブレイクに大きく影響したようなのです。

マスクメロンはなぜ高い?「芸術果」たる理由は「一木一果」

 1つの果実に全ての栄養が注がれるよう1本の木に1個の果実しか育てない「一木一果」(いちぼくいっか)の栽培方法がその理由。素質の良い実を選び抜いて1つだけを育てますわけですが、その後も品質管理や水管理など、高い技術と多くの労力をかけ続け、世界に誇る「芸術果」と呼ばれるマスクメロンをつくりあげます。

 マスクメロンの象徴でもある美しい編み目は割れ目から出た果汁が割れ目を塞ぐことで形成されますが、こうした非常に稀な栽培方法で味、姿、香りとともに美しくおいしいメロンが出来上がるわけです。

トップブランド「クラウンメロン」のプライド。持続性の高いメロンづくり

静岡県温室農業協同組合 クラウンメロン支所販売部の大場規正部長からはクラウンメロンのいろいろな秘密を伺いました!

 新宿高野が扱うマスクメロンの中でもトップブランドとなるのが「クラウンメロン」。これは新宿高野のバイヤーの厳しい目で選ばれた、静岡県袋井市産のもの。

 袋井市は遠州地方に位置し、気候が温暖で日照時間も長いので、マスクメロンの栽培の好適地。そこにある静岡県温室農業協同組合クラウンメロン支所には高い技術を持つ生産者が所属し、常に品質改良を続けているそう。品質の高さを認められ、新宿高野の店頭に並ぶことは若手生産者の励みにもなるとのことです。

 クラウンメロンの栽培には全て有機肥料が使われます。堆肥やナタネ粕、魚粉など、動物性や植物性の有機物原料が発酵してできた有機肥料を入れた土づくりがおいしいメロンをつくるのだそう。

 また、クラウンメロンはガラスハウスを利用して栽培するため、使用する農薬が少量。最近では害虫を食べる天敵の「スワルスキー」という生き物を利用して害虫を防ぐ方法を取り入れ、農薬を減らす取り組みも行っています。

 自然環境、働く人の安全、メロンを食べる人への安全に責任を持つため、持続性の高い農業生産に関する「静岡県エコファーマー認証」や「グローバルGAP認証」なども取得。ただ、高級でおいしく甘いだけでなく、安心・安全にも努力を重ねる姿勢。

 そして、マスクメロンが1世紀、愛される理由はイライラ、疲れなど心と体を癒してくれる果物だからです。マスクメロンは生鮮食品の中でGABAの含有量がトップクラス。このGABAには血圧の抑制効果があり、自律神経の乱れを鎮静させ、ストレス緩和に働いてくれます。また、湿気が多く、体に熱を溜め込みやすい時期にはすっきり爽やかなクールダウン効果もあります。

マスクメロンの食べ頃は「ソフトボール」

タカノフルーツパーラー フルーツクチュリエの森山登美男さんはマスクメロンの熟度の見分け方とカッティングについて教えてくれました!

 お待ちかね。ここからはタカノフルーツパーラー フルーツクチュリエ 森山登美男氏による「おいしく食べるマスクメロン講座」です。

 マスクメロンで難しいのは食べ頃ですよね。新宿高野のマスクメロンには食べ頃シールに「食べ頃」が書いてありますが、自分で見分ける方法を教えてくれました。

 まずはヘタが枯れるまで待つ。持ってみてソフトボールくらいの柔らかさが目安だそう。小さくて重いものは種が少なく身が詰まっている証拠だとも教えてくれました。

 続いてカットの仕方。シンプルに、縦にカットするのが最もおいしい食べ方。最も甘いお尻の部分と若い頭の部分を一緒に楽しめるのがその理由です。

 最近は種類が増えたフルーツ。マンゴーや巨峰なども人気だけれど、意外と量は食べられないもの。「マスクメロンのように1玉ぺろっと食べられるものは少ない」と森山さん。その理由は「甘さ、食感、香り」のバランスがよいから。このバランスがマスクメロンが万人に愛される理由なんですね。ちなみに、別のフルーツでマスクメロンのバランスに近いのが最近、大人気の「シャインマスカット」。こう聞き、バランスの重要性、納得しました!

▲森山登美男さん(タカノフルーツパーラー フルーツクチュリエ)の「おいしく食べるマスクメロン講座」、特別に動画でご紹介します!

<今回の試食メニュー>

 

【新宿高野】・マスクメロン熟度食べ比べ/・マスクメロン&マンゴーのファルシー/・オーダーメイドケーキ/・マスクメロンシュークリーム/・子メロンのピクルス/・マスクメロン&桃(サラダ)

 

【タカノフルーツパーラー】・静岡県産マスクメロンパフェ/・静岡県産マスクメロンジュース

 マスクメロン熟度食べ比べでは、完熟の食べ頃と未熟のメロンを比較。これで「いつもは未熟な状態で食べている」ということが分かりました。完熟のマスクメロンは香りが芳醇! 舌がピリッとするくらいになったらシャンパンのマリアージュが最高だそう!

 最も感動したのはマスクメロンジュース! 水を一滴も使わず、最も甘い種とワタの部分を一緒に使った絶妙の濃度です。マスクメロンを余すことなく頂ける感動の1杯でした。

 いかがでしたか。明日は「メロンの効果的な食べ方」をご紹介します。

この日、新宿高野とロフトの初のコラボが発表されました。写真はコラボレーション企画について話す(株)ロフト 内海芳雄取締役 執行役員営業企画部 部長 ネット販売部担当 ブランド営業部担当。
2019年夏のプロモーションとして、7月22日(月)~9月16日(祝)までロフト全店で「ロフトフルーツパーラー」を展開。オリジナルのコラボデザイン商品18アイテム、46種類を販売します。