目に付くアイコンでメード・イン・ジャパンをイメージしてもらう。

 訪日外国人にとって、ブランドとは「自分自身も知っていて、かつ周りに自慢できること」が条件です。だから、訪日外国人はユニクロやポケモン、YOJI YAMAMOTOで自慢できるなら、それがどこでつくられたか(メード・イン・ジャパンか)は気にしません。

 しかし、訪日外国人もヨーロッパブランドの時計やバッグなど高級品を買うとなると、本物を購入しようと、信頼できる銀座の直営店(本物しか置いていな証)を選びます。

 そうした訪日外国人にメード・イン・ジャパンの魅力を伝えたい。そうなれば、今後、日本各地の埋もれた職人の逸品にも日の目が当たり、日本の本物のブランドに(価格ではない)価値を感じてもらえるようになるはずです。

 

味わいのあるメード・イン・ジャパンの本物。

 そのためには、職人の本物(素材や工程)へのこだわりがヨーロッパブランドと同じぐらい価値があることや、(時計やバッグのように)高くても買いたくなる手づくりの魅力(味わい、長持ち、環境、安全・安心)があることを訴求すべきです。

見せる日常品の陳列で口コミを起こす!!

 訪日外国人の爆買いが終焉を迎え、今、日本のお土産として日常品(医薬品や水筒や菓子など)が売れています。

 今後、メード・イン・ジャパンの商品を訪日外国人に買ってもらうには、特に認知度の高い菓子などで安全・安心という価値を伝え、メード・イン・ジャパンの存在をアピールすることが重要になります。

 効果的なのは、アイコン(日本酒樽など)を用いたメード・イン・ジャパンをイメージさせる売場づくりです。職人の本物へのこだわりを日常品のカテゴリー(食品や調味料など口に入れるもの)を入り口にして伝えるのです。

 例えば、こうした売場です。アイコンを背後に置き、買いやすい価格帯(1000円まで)の商品にPOPを付け(保存料未使用で日持ちがすること、メード・イン・ジャパンの文字を記載)、食品(ここにしかないスナック菓子など)をお土産袋(訪日外国人の母国語でのSNSアカウントの記載を入れる)と共に陳列する、といった具合です。

<メード・イン・ジャパンをアピールする流れ>

1 日本酒樽(アイコン)を見て、メード・イン・ジャパンをイメージする。

2 アイコンの前に陳列されたスナック菓子が日本酒のおつまみになることを、一緒に食べた時のおいしさとともに連想する。

3 POPでスナック菓子には一切保存料を使っていないことを知る。

4 メード・イン・ジャパンが訴える本物とは安全・安心であると理解する。

 こうしてお土産ものを買ってもらえたら、商品と一緒に訪日外国人の母国語記載のチラシも袋に入れましょう。

 訪日外国人の記憶にメード・イン・ジャパンという文言が残れば、帰国後、お土産袋を手渡す時に母国語記載のチラシを見せながら、「メード・イン・ジャパンは安全・安心にこだわった本物よ!」と説明してくれる可能性は大なのです。

選ぶ理由が本物のブランドをつくる!

 お土産にメード・イン・ジャパンを購入する流れを加速させるには、訪日外国人がわざわざ、少し高いメード・イン・ジャパンを選ぶメリットを日本ブランド(大手ブランド)と比較したガイドラインで明確にする必要があります。

〈ガイドライン1〉メード・イン・ジャパン(地元ブランド)と日本ブランド(大手ブランド)のこだわり(肌触りなど)

〈ガイドライン2〉メード・イン・ジャパンの素材産地の特色(水がきれいなど)と日本ブランド(大手ブランド)の商品の特徴(繊維が細かいなど)

〈ガイドライン3〉製造工程がメード・イン・ジャパンは職人仕上げ(縫製は手作業など)、日本ブランド(大手ブランド)は機械仕上げ(2人の作業員が10分で完成など)、それぞれの理由(商品の品質が均一化されるなど)

 訪日外国人が、メード・イン・ジャパンと日本ブランドの違いを知らなければ、メード・イン・ジャパンを買う理由が伝わらず、少し高いメード・イン・ジャパンを購入する動機を与えるまでに至りません。

売れ筋だけのお土産ショップは飽き始められている。

 訪日外国人は実は、どこに行っても同じようなお土産を選ぶだけのお店に飽き始めています。こうした、日本だけのこだわりに興味を示し始めている好機を捉え、メード・イン・ジャパンをアピールしましょう。

 メード・イン・ジャパンの良さを自慢したいと望んでいる訪日外国人リピーターは、日本の本物のブランド(メード・イン・ジャパン)についての信頼できる情報をお店が提供してくれることを心待ちにしているのです。