フロアに出たら一切の業務効率を捨てる

「メディア化」という切り口からは少し外れるが、フレンドフーズの魅力はそれだけではない。バックヤードでは徹底的に業務効率化を目指すものの、フロアに出たら一切の効率化は考えなくてよいというのも、すてきな考え方の1つだ。

 例えば、レジが混んでいても、もし目の前のお客さまが困っていたら、サッカー台や駐車場まで荷物を持って行くことも多いと言う。愛されるスーパーマーケットになるには、地域に住まう人をどれだけ思えるかが鍵となるが、商品の品揃えや情報の発信に加え、こんなところからもフレンドフーズが愛される理由が分かるだろう。

 ちなみに、フレンドフーズで販売している皿盛りのお惣菜は全てが試食OK。効率を考えたら作ったものを店頭に陳列するだけにしたいところだが、「本当においしいと思うものを安心して購入してほしい」という、効率無視の姿勢がここからも感じられる。

一部のお惣菜は欲しい量を自分で伝えて買うシステム。これも最高!

この"メディア化"をまねしたい! 「フレンドフーズ編」

 今回はまさに「自分たちはメディアだ」と言い切るスーパーマーケットを紹介した。それぞれが自分たちの提供する商品や情報に責任を持ち、ただ売るだけの場ではない店づくりをしているからこそ、地域の人の支持が厚いのだろう。フレンドフーズには、京都の名店の料理人も買い出しに来るという。プロも認めるスーパーマーケットなのである。

 そんなフレンドフーズの「メディア化」からまねしたいのは、店舗の従業員が「自分たちの良いと思った情報を自分たちの声で届ける」というところだ。実際に調べ、選び、食べることで、なぜその商品をお薦めするのかしっかり答えられるお店には、お客さまの信頼が格段に集まるだろう。

 全ての商品をそういった風にしていくのは難しいかもしれないが、まずは1つのコーナーからトライしてみる、などぜひ取り入れてみてほしい。自信を持ってお薦めできる商品があることは、きっと従業員のモチベーションアップにもつながるはずだ。

 主婦にとって「つらい」買物が「楽しい」買物になるよう、楽しみながらメディア化していきましょう!