「売れるもの」ではなく"ほんまもん"だけを店頭に並べる

「そろえる商品にこだわりはあるのか」と藤田代表取締役社長に聞いたところ「自分たちが自信をもってお客さまにお届けしたい商品です」という答えが返ってきた。

 フレンドフーズでは、“売れる”商品は売らない。自分たちがその価値を“ほんまもん”だと感じた商品だけをそろえるようにしているそうだ。フレンドフーズの従業員は食品のプロとしての意識がとても高い。「自分たちは食材だけを提供しているわけではない。買物や料理、食事の時間、家族の体験、健康の価値を提供しているのだ」という気持ちの下、業務に励んでいるのだという。

豆腐の品揃えも見たことがないものばかり。とても楽しい!

「フレンドフーズはメディア」

 藤田代表取締役社長が発した、フレンドフーズの姿勢を一言で表す言葉がある。それが「フレンドフーズはメディアです」というものだ。

 同店ではチラシは配布せず、基本は店頭の従業員とのコミュニケーションやPOPで伝える情報のみで勝負をする。その際に意識しているのが、お客さまに対しては情報を押し付けず、自身で正しい判断をしてもらうために正しい情報を発信する、アンテナ的役割を果たすこと。

 情報の取捨選択をするためにも、POPや従業員との会話で正確な情報を分かりやすく届けることこそが、地域の人の楽しい食卓や健康をつくっていくために自分たちができることだと取り組んでいるのである。

 

 そのためには、従業員の一人一人が商品情報にとても敏感でなくてはいけない。店頭で提案する商品は各商品バイヤーがPOPの制作も担当するが、その情報量は一般的なスーパーマーケットで見掛けるものとは一線を画す。商品の魅力がとても分かりやすく書いてあり、ついつい買ってしまいたい衝動に駆られるとても素敵なメディアになっているのだ。

 扱いたい商品を仕入れや値付け、売場づくり、説明、販売まで一貫して担当しているからこそ、リアルな生の説明ができるのだろう。