おいしく食べられる魚が「規格外」として、買い手が見つからず、何と年間数十億円の量が廃棄されることを知っていますか?

 その理由が、鮮度や味ではないんです。

1.セリに売れ残った

 旬ではないから……。逆に、取れ過ぎたなどの理由でセリに売れ残ってしまう魚。

2.サイズが規格外だから

 漁や運搬時、外側に「傷がついた」ものや、急速冷凍で折れてしまった魚。また、「小さ過ぎる」、逆に「大き過ぎる」のも駄目なんだそう。

3.一般的な魚ではないから

 普段目にしない、名前が知られていないから売れない……。このような“魚ロス”が今までの日本では常識でした。

 

「規定外」だからという理由で、新鮮でとてもおいしいのに買い手がつかなく廃棄してしまう「もったいない」魚を調理して提供する“もったいないプロジェクト”の新店舗として、(株)MUGEN(代表:内山正宏 以下MUGEN)の「豊洲もったいないプロジェクト 魚治 中目黒」(以下:魚治 中目黒)が6月1日(土)にグランドオープン。

 

「魚治 中目黒」は、MUGENが営む人気店「なかめのてっぺん」創業の地でもある中目黒の「中目黒高架下」内。豊洲を中心に時には料理人が直接出向き、全国から取り寄せる「もったいない食材」を扱いながら、刺身や焼き物、日々仕入れる食材によって変わる「天ぷら」などの和食をメインとした店です。

 そして今回、6月1日からのグランドオープンでは店先で“もったいないプロジェクト”初となる“町の魚屋”のような店頭販売を実施。鮮魚を使ったオリジナル惣菜をテイクアウトができるこれからの“中食需要”に応える新しい取り組みです。

 中目黒には地元に根付いた鮮魚店がないという背景があり、「もったいない食材」や鮮魚などの店頭販売をきっかけに地域の人々とコミュニケーションを図り、「住む人々のよりどころとして愛される地域密着の町の魚屋のような居酒屋」を目指したいという思いがあります。

 中目黒は食に関心が高い人が集まるエリアです。だから、京都などでよく食べる高級魚の「鱧(ハモ)」を使っておつまみ感覚で食べられる「ハモ天おこげさんど」は希少価値を感じ、とても人気があるそう。

 サイズが大きくなり過ぎたため、通常よりもさらに骨断ちに手間と時間が掛かるという 理由で買い手から敬遠される「もったいないハモ」。これを天ぷらにしてカジュアルなスナック風に。揚げたてを持ち帰りできます。ぜいたくな素材を使っているけれど、肩肘を張らずに、ウチでゆっくりと楽しむ。これが今の中目黒の空気感に合っているのかもしれません。

 私がグッときたのは、いろいろな新鮮な魚をカリッと揚げた「魚の骨フライ」。

 

 このルックス。いい感じです。何と280円! それなのに白身魚の高級魚カレイが入っています。ビールやハイボールが進みます。揚げ物を食べたい! でも、夏前でお腹を引き締めたい人にオススメです。

 同じ揚げ物でも、魚の骨はかなりの食べ応え。おのずと食べるスピードもゆっくりになり、血糖値の急上昇を抑えてくれますし、魚に含まれるカルシウムは実はダイエットにとても重要で、脂肪燃焼を促進してくれます。

 アイデア料理で魚がカジュアルに。「整然と並んだお刺身」だけでなく、アレンジ料理にすることで肩の力が抜けますよね。

 では今回の試食レポートです。