内閣府男女共同参画局の「共働き等世帯数の推移」によれば、2017(平成29)年時点で専業主婦世帯は641万世帯、共働き世帯はその約2倍の1188万世帯と発表されています。数値は1980(昭和55)年時点とほぼ逆転、女性の社会進出や雇用形態の変化、少子高齢化など複合的な要因で、共働き世帯の割合は年々増加しています。

 

 この連載では実際に共働きしている家族を料理・買物・生活という切り口で取り上げ、どんな日常を送っているのかショートエピソード形式で毎週お届けします。

第37話 車通勤に変えた夫・隼雄の目線

>第36話 ウエディングプランナーの妻・亜里沙の目線

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 子供が生まれて家が手狭になったことをきっかけに、わが家は僕の職場に近い郊外マンションに引っ越した。

 23区内に勤める妻の通勤時間は増えるが、僕が育児を積極的に関わることを条件に相談して決めた。僕の会社は基本的に本社のみで転勤がなく、転職も考えていないという理由も大きかった。

 約束通り、帰宅後は余力がある僕がメインで家事育児を担当している。朝の保育園の送り、食洗器に入らない鍋やフライパン洗い、お風呂掃除、子供のお風呂入れは僕がやっている。

 帰宅時間が早い平日の夜やどこにも出掛けない休日には、料理もするようになった。ミールキットのレシピ通りに手順や分量を守れば、初心者でもちゃんとしたおかずが作れることを知った。

 それでも偏食真っ最中の息子が食べてくれないと、普通にへこむ。

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 引っ越してからしばらくして、車も買った。当初は僕も電車通勤をしていたが、満員電車対策で外出時には必ずマスクをしていたにもかかわらず、何度も体調を崩したことがきっかけだった。疲れているせいか、予防接種をしていてもインフルエンザにかかった。

 妻は当初「レンタカーで十分じゃない?」と難色を示していたが、毎日通勤で使うからと説得した。

 驚くことに満員電車から車通勤に変えただけで、良いことずくめだった。風邪は引きづらくなり、家事や育児をやる余力が増えた。電車の遅延に巻き込まれなくなったので、帰宅時間は早くなった。

 車通勤だと、突発的に発生する飲み会には参加できない。帰宅時間やスケジュールがはっきりして家にいる時間が増えることで、家族で過ごせる時間も増えた。

 子供の発熱時に病院に連れて行きやすかったり、外出範囲が広がったりと、プライベートも良い方に変わった。

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 引っ越しの前、妻の育児休業中は1日中、子供と向き合えるなんて幸せなことだと思っていた。

 家事や育児をやる時間が増えたことで、全然そんなことはなかったと反省している。自分がやってみると、1つのことに集中できなくて身支度を終わらせることすら難しい。注意する際に声を荒げて息子を泣かせてしまうことは多いし、出掛ける直前に限ってトイレを要求される。

 出張に行く際は、ワンオペにさせてしまって申し訳なく思うようになった。今では終わらない分の仕事は、平日の寝る前の時間と休日の息子のお昼寝中に済ませるなど工夫して、あまり残業せずに帰るようにしている。

 保育園の先生方は、毎日何人もの子供たちと触れ合っていて本当にすごいと思う。保育無償化よりも、先生方や子供たちに直接予算が回るような仕組みになってほしい。

>第36話 ウエディングプランナーの妻・亜里沙の目線

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>第38話 通勤時間が片道1時間半の妻・早苗の目線

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 この連載では、エピソードの元になる共働き生活(料理、買物、外出についてお話を聞かせていただける共働き家族を募集しています。

 また、併せて共働き生活に役立つ商品・サービスを取り扱っている企業も募集しています。

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