東京・八丁堀駅の大通りから脇道に入って進むと「庫」と書かれた小さな看板。吸い寄せられるように店頭に近づくと窓越しにオシャレでセンスのいい雑貨が並んでいるのが見えます。中でもひときわ目を引くのがまん丸顔に大きな瞳の本物の猫。かごの中にスッポリと収まっています。

 この猫が店長(見習い)の「のぶにゃが」(3歳・オス)です。ここはイベントプロモーションの企画やデザイン、広告の仕事をしている(株)AABインクがオフィスの一角で展開している雑貨店。実はのぶにゃが、この界隈きってのアイドル猫なんです。

 のぶにゃがが店長になったきっかけは、この会社のスタッフの中野さんがかわいい小猫に出会ったことから。猫を迎えたはいいが、中野さんのご両親は猫が苦手。思い切ってオフィスで猫を飼えないか会社に相談すると、代表の奥本さんは快諾してくれました。

 そのまま看板猫として店長(見習い)の座についたのです。奥本さんも中野さんも猫を飼 うのは初めてでしたが、いざ迎えてみるとのぶにゃがの行動に、猫ってこうなんだと気づかせられる毎日。何より猫の引き寄せパワーに感心しきりだそう。「のぶにゃがを迎える前と後では、お店が劇的に変化しました」と話す奥本さん。

 八丁堀で働く会社員から、ご近所さんまで訪れる地域の交流の場に変わりました。配送会社のスタッフの方も、休みの日に娘さんを連れてのぶにゃがに会いに来たこともあるそうです。

 皆さんが、お買物をしにというより、のぶにゃがに会いに来るといった感じ。でも、それでいいんです。その効果は地域の人たちを明るくしただけでなく、オフィスのスタッフものぶにゃが効果で和気あいあい、のぶにゃがを中心に皆さんが生き生きと仕事をしています。

 社員やお客さまから抱っこされても、もみくちゃにされても、嫌がらずされるがまま。みんなに構ってもらいたいのかもしれませんね。アイドルとしての素質は十分です。のぶにゃがの名前は、中野さんのお子さんが名付け親。会ったその日に大好きなアニメのキャラクターの名前をつけたそうです(字は違いますが)。

 かわいいネーミングで一度聞いたら忘れない名前ですが、奥本さんは真剣にのぶにゃがの野望を狙っているそう(笑)。のぶにゃががいつか世界にその名を轟かせる存在になると願っているそうです。

 

 窓際寄りのかごの中が大好きな場所。道路から見えるのでのぶにゃがを見ていく人が多い。

 

 近隣のワンちゃんも飼い主さんものぶにゃがに会いたくて、店の前でしばし立ち止まる。

 

 近くのオフィスで働く猫好きの人々のアイドル。スマホで撮ったのぶにゃが写真を、 自分のデスクトップの画像にしている人もいるそう。

 

 のぶにゃが自身がオススメしているカレンダーは暦の季節にあった被り物をした写真満載。

 

 のぶにゃがファンのためのオリジナルグッズも展開している。きんちゃく、手ぬぐいやクリアファイルなど。

 

 生後2カ月ほどでここにやってきたのぶにゃがにスタッフもお客さんもメロメロ。

 

「庫」ではベトナムなど、海外からセレクトしたオシャレな雑貨を販売している。スタッフが集めた一点物も。

 

 スタッフがセレクトした、オシャレで使い勝手のよい文房具もそろう。

 

 誰に抱っこされても平気。されるがままでじっとしているのぶにゃがは、こんなユニークポーズも見せてくれる。

 

 左から中野さんと奥本さん。 2人とものぶにゃがにメロメロだ。

 

 一番奥の部屋がのぶにゃがの寝室。店頭にいないときは大抵、奥の自分の寝室で休んでいるそう。

写真提供:庫‐kho-

 お店の奥はオフィススペース。普段はおとなしいのぶにゃがだが、忙しいときに決まって邪魔しにくる猫らしい一面も。

写真提供:庫‐kho-
  • 「庫‐kho-」
  • 東京都中央区入船1-6-3 1F 
  • 電話:03-6280-3873 
  • 営業時間:11:00~19:00(土日祝定休)
  • サイト http://www.kho-mono.jp
    インスタグラム https://www.instagram.com/nobunyaga2016/?hl=ja
  • 倉庫の中で掘り出し物を探すようなたのしさを感じて欲しいことから「庫」という店名がつけられました。
  • 運営会社:株式会社AABインク